人民網日本語版 2024年8月11日(日) 5時0分
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中国は2023年に風力発電機の特許競争力で初めて首位になった。
「日本経済新聞」のこのほどの報道によると、中国は2023年に風力発電機の特許競争力で初めて首位になった。それだけでなく、今年7月には、中国の風力発電プロジェクト開発で二つの新たな進展があった。一つは「最大」の進展で、世界で単体の設備容量が最大の浮体式洋上風力発電プラットフォーム「明陽天成号」が広東省広州市で完成し、世界で初めて2枚ブレード、デュアル発電機による設計が採用された。もう一つは「最高」の進展で、建設中の世界で標高が最も高い風力発電プロジェクト1台目の風車がチベット自治区昌都市八宿県で取り付け作業を終え、最適化された設計によって5200メートル近い標高や低気圧などの環境でも安定した運営が行えるように保証している。
洋上から陸上まで、平原から高原まで、中国の風力発電企業は技術、品質、価格競争力を兼ね備えた製品を提供し、より多くの地域でグリーン電力資源を効率よく使えるようにしている。
ここ数年、中国では風力発電のイノベーション発展の歩みが加速し続け、技術水準は世界トップレベルとなり、産業チェーンは国産化をほぼ達成し、設備製造、開発建設から運営メンテナンスに至る整った産業チェーンシステムが構築された。中国再生可能エネルギー学会風力エネルギー専門委員会の秦海岩事務局長は、「中国は発電機の開発でフォロワーからトップに踊り出て、今や最先端技術の『無人のエリア』に突入した。風力発電の設備容量の増加と技術のアップグレードのペースは予想を上回っている」と述べた。
ハードウェアを見ると、高いタワー、大容量、長いブレードの風力発電機が次々に登場し、風力発電開発のポテンシャルを広げた。ハブの高さは2002年は約70メートルだったが、12年に約135メートル、23年に約185メートルになった。発電機の設備容量は最も早く開発されたものは600キロワットだったが、今や18メガワット・ハーフダイレクトドライブ洋上風力発電機が独自開発され、毎年の平均発電量は7200万キロワット時に達し、約4万世帯の年間電力消費量を賄える。
ソフトウェアを見ると、先進的な人工知能(AI)によるモノのインターネット(IoT)、コグニティブコンピューティング技術などが風力発電機の環境認知、意思決定、安全対策などの能力を大幅に向上させた。「明陽天成号」を例にすると、スマートセンサーが3000個以上取り付けられ、一連のスマート判断を通じて、複雑で変化の多い環境に柔軟に対応することができ、発電性能が最大限引き上げられた。
今では、世界の風力発電のブレード、ギアボックス、発電機などの部品は6~7割が中国で製造されており、完全独自開発の中国の風力発電技術が世界のトップを走っている。
技術競争力が高まり、「大型風力発電機」が力強く回り始めた。最もわかりやすいのは、設備容量の規模が拡大して発電コストが下がったことだ。13年から23年までの間に、中国の風力発電設備容量は約7600万キロワット余りから4億4000万キロワット以上に増加した一方、発電コストは約60%低下した。中国の風力発電機は大型化、ハイテク、低コストの優位性に支えられて、風力発電が世界規模でコストを負担できるグリーンエネルギーになるよう後押しし、世界的な気候変動への対応に非常に大きく貢献している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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