人民網日本語版 2024年8月9日(金) 20時30分
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中国の世界遺産の総数は59件となった。写真は北京中軸線。
「北京中軸線ー中国の理想的な都城秩序の傑作」「巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠―砂の塔と湖群」「黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第2段階)」がこのほど世界遺産に登録されたことで、中国の世界遺産の総数は59件となった。今回の世界遺産登録によって、中国式現代化の「物質文明と精神文明の調和」「人と自然の調和ある共生」という特徴に、世界によりよく伝えるための新たな説明が加わったことになる。
世界遺産の登録成功はゴールではなく、文化遺産と自然遺産の保護・継承・活用を強化するための新たな契機だ。習近平総書記がこれらの取り組みについてこのほど出した重要な指示には、いくつかのキーワードが含まれている。
一つ目のキーワードは「保護」だ。
中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で採択された「さらなる改革の全面的深化、中国式現代化の推進に関する中共中央の決定」は、文化遺産の保護・継承活動調整機関を設置し、保護監督制度を構築して、体系的保護と一元的監督を推進する方針を打ち出した。
習総書記は近年、歴史・文化遺跡や自然遺産を視察し、文化遺産と自然遺産の保護活動に常に心を寄せてきた。今回、習総書記は文化・自然遺産の全体的・体系的保護を一層強化し、保護の能力と水準をしっかりと高め、中華民族の文化的至宝と自然の宝をしっかりと守るよう指示した。
二つ目のキーワードは「活用」だ。
習総書記は、文化・自然遺産の継承と活用を強化し続ける必要性を強調した。北京市西城区では、泰安里の保護・活用に新たな活力が吹き込まれ、江蘇省揚州市にある中国大運河博物館では、裸眼3D体験が運河文化に全く新たな生命力をもたらし、江西省景徳鎮市の陶陽里歴史文化街区では、無形文化遺産の継承者を招いて独特な磁器製作技術を観光客に見せている。このように、ますます多くの文化遺産が近年、その継承と活用を通じて、人々の素晴らしい生活へのニーズをより良く満たすようになってきている。
三つ目のキーワードは「交流」だ。
習総書記は2023年9月28日の国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長との会談で、ユネスコとの協力を一層緊密化し、遺産保護の能力と水準を絶えず高め、文明間の交流と相互参考、包摂・協力を促進して、世界平和に助力し、人類運命共同体の構築を後押しする意向を表明した。
習総書記は今回の指示においても、「文化・自然遺産分野で国際的な交流や協力を強化し、グローバル文明イニシアティブの実践と人類運命共同体の構築促進のために、実際の行動によって新たに、より大きく貢献する」との方向性を示した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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