Record China 2024年8月13日(火) 14時0分
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ファーウェイの余承東常務取締役が「三つ折りスマートフォン」を操作しているとみられる写真がネット上で広まった。同社は「世界初の三つ折りスマホを10までに発売する」との見方も出た。
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8月9日には、旅客機に搭乗中の華為技術(ファーウェイ)の余承東常務取締役が「三つ折りスマートフォン」を操作しているとみられる画像がSNSなどに投稿され評判になった。「三つ折りスマホ」が発売されれば世界初とされる。ファーウェイが「三つ折りスマホ」を開発中との報道は、これまでも繰り返されてきた。同社及びパートナー企業は発売スケジュールなどに言及していないが、10月までに発表されるとの見方が出ている。
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ネット投稿された余常務取締役承東氏が機内で操作しているデバイスの表示部分面積は、現在の大型折り畳み携帯電話よりも明らかに大きい。また縦横比はタブレットと異なる。画面にはウィーチャットアプリのように見える図柄が見え、左側には友だちリストが、右側にはダイアログボックスが表示されている。右手側の保護カバーの内側には、手書き用ペンが収納されているようにも見える。
中国国外で関連分野のリーク情報を多く公開してきたTemeさんはファーウェイの「三つ折りスマホ」の図面を公開し、同機はすでに28マイクロメートルの極薄可塑ガラスのテストに合格しており、折り目部分は優れていると主張した。また、ハーモニーOS NEXTなどを利用してPCレベルのアプリケーションを使えることが期待できると論じた。別のブロガーはファーウェイの三つ折りスマホについて、同社のMate70シリーズの新機種の発表より早い時期、すなわち10月までに発表されるはずと論じた。
モニター用部品を製造する凱盛科技は7月25日の時点で投資家に向けて、同社では最新のUTG(超薄型フレキシブルガラス)の生産ライン4本が稼働しており、量産して取引先に納品していると発表した。同社はまた、海外からの受注は現時点ではないと表明した。
また同社関係者は、余常務取締役が「三つ折りスマホ」を操作しているとみられる画像について、「注目しているが、われわれはネット上に出回っている写真が事実かどうか、状況が事実かどうかについて確認中であり、現時点ではこの状況を把握していない」と述べた。「御社は三つ折りの画面技術を持っていますか」との質問には、顧客との秘密保持契約があり、外部には話しづらいと説明したという。
折り畳み式スマホでは、スクリーン、ヒンジ、回転軸などが重要かつ最も高価な部品であり、そのコストはスマホ全体の7割程度に達するとされる。これらの部品を開発・製造する中国企業の多くは、さまざまな折り畳み方式に対応する部品を開発しているとは説明したが、今のところファーウェイの三つ折りスマホ用に自社製品を納品したことを明らかにする業者はないようだ。
ファーウェイは2022年3月と7月に、三つ折りスマホに関連する2件の特許を保有することを明らかにした。これらの特許に記載されている電子機器はケース3点と接続部材2カ所を備えており、ファーウェイの折りたたみ画面技術における革新を示すものとされた。
また、今年初め、ファーウェイが24年中に三つ折りスマホを発売する見込みとのニュースが流れた時期に、国家知識産権局はファーウェイの「折りたたみスクリーン機器」と呼ばれる特許を公表した。この全く新しい折りたたみスクリーン機器には独自設計の、第1筐体、第2筐体、第3筐体、第1ヒンジ、第2ヒンジ及びフレキシブルスクリーンが含まれていた。
ファーウェイの内部関係者は同特許について、「(ファーウェイは)数年前に研究開発を開始して、22年に関連特許に新たな進展があった」と説明した。ただし、同特許を利用した携帯電話の量産発売時期については、進展次第と述べた。
余常務取締役は7月15日に、「次世代の折りたたみスクリーンは、だれもが考えつきますが、だれも作り出すことができていません。私たちはもう5年間考えた。ついに作り出せるかもしれません」と述べ、ファーウェイの次世代折りたたみスクリーンが5年間の研究開発を経て、間もなく発売される見込みになったことを明らかにした。
先進技術分野の市場調査などを手掛けるIDCによると、24年第2四半期(4-6月期)に中国の折り畳み式携帯電の市場は前年同期の2倍以上になる成長を維持し、出荷台数は257万台に達した。多くのメーカーが次世代型折り畳み式スマートフォンを発表しており、製品のラインアップの充実に伴って中国では下半期にも折り畳み式スマートフォン市場は急成長が続くとみられる。第2四半期の中国の折り畳み式携帯電話市場で、ファーウェイは市場シェア41.7%で首位を維持した。
業界関係者は、「ファーウェイが三つ折りスマホを発売すれば、他のメーカーが急追随することで、折り畳み式スマートフォンの産業チェーン全体に新たな発展チャンスがもたらされる」と指摘した。
業界関係者によると、三つ折りスマホの意義は、革新的な体験を追求するユーザーのニーズを満たすことにある一方で、1画面、2画面、3画面の自由な切り替えを実現することができ、スクリーンサイズを自由に切り替えるニーズも満たすことができる。
スマートフォンメーカーの栄耀終端(HONOR)の趙明最高経営責任者(CEO)は先ごろ、取材に対して「弊社は三つ折りスクリーンの技術をすでに完成させました。今後は消費者のニーズに基づいて商業化の時期を決定せねばなりません、「私どもにとって、三つ折りスマートフォンは技術面の問題ではなく、ビジネス上の選択の問題なのです」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人)
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