<ボクシング>性別騒動の台湾選手が金メダル、世界のメディアはどう評価したのか―独メディア

Record China    2024年8月14日(水) 6時0分

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11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、性別問題をめぐる論争の中、パリ五輪ボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した台湾の林郁婷について、海外メディアの見方を報じた。

2024年8月11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、性別問題をめぐる論争の中、パリ五輪ボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した台湾の林郁婷(リン・ユーティン)について、海外メディアの見方を報じた。

記事は、10日に行われた同種目決勝戦で林がポーランドの選手を破って台湾史上初となるボクシングでの金メダルを獲得し、試合終了後には相手選手と抱き合ってリスペクトとスポーツ精神を示すとともに、表彰台の上では涙を流したことを紹介。台湾では性別問題の渦中にある林について「わが娘が国際的ないじめに遭っている」という認識が広がっており、頼清徳総統も「あなたを誇りに思う。世界に向けて揺るがぬ自信を持つ台湾の精神を見せてくれたことに感謝する」と祝賀メッセージを寄せるとともに「悪意があり事実でないうわさに対し、台湾人は官民、朝野を問わず一致団結して抗う。政府の各機関と首長も真っ先に声援を送り、関連のアクションを起こすことを検討する」とコメントしたことを伝えた。

その上で、米AP通信が林について「外部からの攻撃や誤解、疑念が絶えない中、大会期間中は冷静を終始保つことに努めていた。SNSアカウントを閉じ、トレーニングに専念して勝利を勝ち取った」と評し、同じく性別騒動の渦中にあり同66キロ級で金メダルを獲得したアルジェリアのイマネ・ケリフが批判に真っ向から反発したのに対し、林は慎重な方法を選択して対応していたと報じたことを紹介している。

また、林が準々決勝と準決勝で戦った相手について「適度なスポーツ精神を示しはしたが、林が大会に参加する資格はないとの認識もはっきりと示していた」とし、準々決勝ではトルコのカラマンが林に敗れた際にリング上で「X」のジェスチャーをした一方で、表彰式では敗者復活により銅メダルを獲得したカラマンが自ら進んで林と抱擁した上、他の選手とともに楽しそうに記念撮影を行ったことを伝えた。

記事は、英ロイターの報道として、ケリフがネット上での誹謗(ひぼう)中傷に対して法的措置を講じることを弁護士を通じて発表したことについて、林が「今後どうするか、チームと一緒に検討したい」とコメントしたことを紹介。パリ五輪の閉会式ではケリフと林がそれぞれ自国・地域の騎手を務める栄誉に浴したとしつつ、AP通信が「今後彼女たちはキャリアの中で引き続き論争に悩まされるかもしれない」と評したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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