Record China 2024年8月14日(水) 9時0分
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13日、環球時報は地球温暖化によって世界の多くの都市で五輪が開催できなくなるとする米メディアの報道を紹介した。
2024年8月13日、環球時報は地球温暖化によって世界の多くの都市で五輪が開催できなくなるとする米メディアの報道を紹介する記事を掲載した。
記事は、米CNNが11日、地球温暖化の進行により2050年までに世界の多くの都市で暑さ指数(WBGT)が安全限界値を突破し、北米の一部や中国東部、東南アジアの大部分、そして欧州の地中海沿岸などで耐えられないほどの高温になると予測、アテネ、ローマ、アトランタ、北京など過去に夏季五輪を開催した都市の半分近くが再び五輪を開催することは難しいと報じたことを伝えた。
そして、CNNが根拠とする「安全限界値」について、米国スポーツ医学会が示したWBGT27.8(日本では28~31が「熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける」厳重警戒、31以上が「特別の場合は運動を中止する」危険とされている)だと説明。27.8を超えるとアスリートの体や健康に脅威となるとし、すでに立候補受付が始まっている36年の夏季五輪ではインド、インドネシア、カタールは最も熱い時期を避けなければ開催は不可能、ポーランドも基準を超える時期があり、チリのサンティアゴのみが年間を通して基準をクリアできるとCNNが指摘したことを紹介した。
その上で、CNNの報道はたちまち議論を呼び、保守系メディアFOXニュース傘下の政治評論サイトが「信じられない。左翼メディアが環境の恐怖をまき散らしている」と痛烈に批判し、SNS上でも多くのネットユーザーが懐疑的な見方を示すとともに「50年までに一部のメディアはもう存在しないかも」といった揶揄(やゆ)も出ていると伝えた。
記事は、地球温暖化が五輪に与える影響について国際的なスポーツ界や学術界が懸念を示していることは否定できないと紹介。21年の東京五輪では高温を避けるためマラソンを1000キロ離れた札幌で開催したほか、今年のパリ五輪でも多くの選手が熱さでダウンしたとし、ワールドアスレティックスのセバスチャン・コー会長が「確実にスポーツ活動に脅威を及ぼしている」と警戒感を示したことを伝えた。
また、温暖化は夏季だけでなく冬季五輪にも直接的な影響を及ぼしつつあり、米紙ニューヨーク・タイムズが18年の時点で「過去に冬季五輪を開催した21都市は、50年には再度開催できなくなる。人工降雪を使っても間に合わない」と報じていたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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