台湾の金メダリスト、ボクシングを始めたきっかけは「はじめの一歩」―香港メディア

Record China    2024年8月13日(火) 18時0分

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12日、香港メディアの香港01は、台湾のボクシング選手・林郁婷が「はじめの一歩」に影響されてボクシングを始めたと明かしたことを報じた。

2024年8月12日、香港メディアの香港01によると、パリ五輪ボクシングに台湾代表として出場した林郁婷(リン・ユーティン)が「はじめの一歩」に影響されてボクシングを始めたと明かした。

林は女子57キログラム級の決勝でポーランドの選手を圧倒し、金メダルを獲得した。記事によると、台湾に戻った林はテレビ番組・大雲時堂のインタビューを受け、日本の有名なボクシング漫画「はじめの一歩」に影響されてボクシングを始めたと明かしたという。

林は昨年の世界選手権のDNA検査でXY染色体(男性染色体)を持っていることが判明し、国際ボクシング協会(IBA)の規定違反で失格となっていた。今回のパリ五輪ではIBAが運営委員から除外されているため出場可能となったものの、依然として性別をめぐる指摘を受けていた。

一方、記事によると、同番組では林の勝利の喜びに焦点を当て、同席したコーチと共に過去のトレーニングについて語り合った。五輪金メダルのほか、大切にしている日本の漫画「はじめの一歩」の作者・森川ジョージ氏によるサイン画も披露した。

サイン画は林を長年応援している日本のスポーツ記者が、台湾を訪れた森川氏に依頼して林に贈ったものだという。これについて番組司会者は「この漫画が世界的なボクシング王者を生んだんですね!」と感嘆し、林は「この漫画は多くの世界的ボクシング王者を生んだと思います」と応じたという。

なぜ「はじめの一歩」に共感したのかについて、記事は「彼女は4人きょうだいの末っ子で、母親が1人で子どもたちを育てていた。幼少期に兄と一緒に『はじめの一歩』を見て、ボクシングを練習することを決意したが、その時は金メダルや賞金のためではなく、強くなりたい、そして母親を家庭内暴力から守りたいという一心からだった」と説明した。

また、「『はじめの一歩』の主人公・幕之内一歩(まくのうちいっぽ)の父親は漁師だったが、一歩が幼い頃に海難事故で亡くなり、母親が釣り船店を経営し、一歩を育てた。一歩は性格が内向的で、高校では不良にいじめられていたが、最強ボクサーと称される鷹村守(たかむらまもる)に助けられたことがきっかけでボクシングを始める。この『誰かを守るために強くなる』というストーリー背景が、林の心に響いたのかもしれない」と推察した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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