フランス・パリの台湾系ホテルがロビーに中国国旗だけを飾り付けなかった騒動が物議を醸す中、系列ホテルのウェブサイトで中国と台湾が同列に併記されていることが、再び中国人の怒りに火をつけている。

先日、パリのエバーグリーンローレルホテル（長栄桂冠酒店）が五輪に際してロビーに万国旗を飾り付けたが中国国旗だけは除外された。同ホテルに宿泊予定だった中国のインフルエンサーがこれを発見、問題視し、フロントスタッフやフロントマネージャーに中国国旗を飾り付けるよう求めたが、拒絶された。

中国国内で同ホテルへの非難が殺到する中、中国メディアの中国新聞社が運営する微博（ウェイボー）アカウント「国是直通車」は15日、上海にある系列ホテル・エバーグリーンローレルホテルシャンハイ（上海長栄桂冠酒店）について「予約ページの地域分けで中国と台湾を同列に表記していた」と報じた。

同アカウントは「同社ウェブサイトの『ホテルを選択』の一覧の『アジア』の地域には、『タイ』や『マレーシア』と共に『中国』と『台湾』が単独で表記されている」として、疑問視する姿勢を示した。中国のネットユーザーからは「営業停止させよ。ホテルが一つくらいなくても困らない」「見るだけで不快」「ボイコットだ！」「営業許可を取り消せ！」など怒りの声が相次いでいる。（翻訳・編集/北田）