野球用品の生産が盛んな福建省連城県で盛り上がる野球交流―中国

人民網日本語版    2024年8月17日(土) 9時0分

拡大

福建省連城県では野球が大きな産業となっている。

(1 / 4 枚)

福建省西部の山中に連城県という県がある。ここは客家(ハッカ)の最も初期の集散地であり、最大の居住地であることで知られている。

その他の写真

連城県では野球が大きな産業となっており、「野球村」として知られようになり、福建省と台湾の野球とソフトボールの中心地として発展している。

野球産業チェーンが形成されている連城県

中国では他のスポーツと比べて野球は普及しておらず、依然としてニッチなスポーツだ。一方、台湾では人気を集めているスポーツの一つで、人々が最も誇りに感じているスポーツでもある。

2000年ごろ、台湾は労働者不足となり、多くの企業が野球産業の拠点を中国に移したのをきっかけに、中国でも野球を楽しむ人が日に日に増えるようになっていった。当時、労働者が多く、コストも安く、アクセスが便利な連城県が、台湾企業に最も人気の移転先となった。


久和(竜岩)運動器材の工場では、作業員が型紙どおりに革をカットし、縫うための穴を開け、革を縫い合わせて、野球のボールを作っていた。60以上あるプロセスが流れ作業で行われており、ボールが一つまた一つと作り上げられていた。宏国運動用品の工場では、革を裁断し、ひもを通し、梱包するなど、作業員が米国に輸出するグローブを急ピッチで生産していた。

2023年の時点で、連城県の台湾資本の野球用品メーカー4社の生産高は合わせて5億2000万元(約104兆円)に達した。その商品は日本や韓国、欧米諸国などに輸出されている。廟前台商工業集中区は中国においてすでに最も盛んな野球用品生産拠点と世界のバイヤーの主な野球用品の仕入先となっている。

連城県は「野球村」に

整った野球産業チェーンがある連城県では、野球が人気のスポーツになりつつある。同県には現時点で、青少年野球チームが23チームあり、メンバーは500人以上。また、レベルの高い野球のコーチが45人おり、うち3人は台湾出身だ。また、両岸のスポーツ交流も盛んで、野球関連の各種試合やイベントが連城県で開催されるようになっている。


中国で野球とソフトボールが少しずつ普及するにつれて、福建省は近年、同省と台湾で野球とソフトボールを推進するプロジェクトを踏み込んで実施しており、福州やアモイを含む5市と平潭総合実験区が野球とソフトボールを広める動きを展開している。各学校のチーム約80チームや第一陣の福建省・台湾野球・ソフトボール交流テスト事業指定校10校が野球とソフトボールを展開し、市級福建省・台湾野球・ソフトボール発展センター10カ所が設置されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)


※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携