スマホ1台で北京観光 外国人向けモバイルサービスが充実―中国国営メディア

Record China    2024年8月18日(日) 22時30分

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中国の首都北京を訪れる観光客も増え続けている中、国営メディアは「スマホ一つで観光地などを回るには当たり前」と報道「外国人向けモバイルサービスが充実」と強調した。写真は紫禁城。

中国が外国人向けに大幅な査証(ビザ)免除政策を打ち出したことに伴い、首都北京を訪れる観光客も増え続けている。インターネットが広く普及した中国では「スマートフォン一つで天下を巡る」のが当たり前。国営メディアは「外国人向けモバイルサービスが充実」と強調した。

国営新華社通信によると、外国人観光客も入国した空港で現地のスマホサービスを申し込むことができる。パスポートを提示すればSIMカードを申請してモバイル通信サービスを開通させることができ、カウンターで「微信支付(ウィーチャットペイ)」や「支付宝(アリペイ)」などの電子決済サービスを銀行キャッシュカードなどにひも付ければモバイル決済も使えるようになる。空港やホテル、大型ショッピングモールでは海外のキャッシュカード対応のPOS端末も置かれている。

北京市の有名な商業施設「藍色湾港(SOLANA)」では多くの店舗のレジに電子商取引(EC)大手アリババ・グループ系列の越境デジタル決済プラットフォーム「Alipay+(アリペイプラス)」の案内があり、外国人観光客向けにVISAカードや海外電子ウォレット(財布)での支払い方法が説明されている。

アリペイを運営する螞蟻集団(アント・グループ)の担当者によると、アリペイプラスは現在、香港・マカオ、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、モンゴル、パキスタンなどの11の電子ウォレットを使用でき、新しいアプリをダウンロードすることなく、自国で使用しているアプリでそのまま決済できる。

中国の対外開放政策により、これまで外国人観光客を困らせていたホテル予約問題も解決。「携程(トリップドットコム)」や「去哪児(Qunar)」などの中国オンライン旅行サイトで事前予約ができるようになった。「去哪児」では北京や広州などの三つ星以上のホテルの約8割が外国人を受け入れている。一部のホテルでは、外国人観光客へ英語版の観光案内やドリップコーヒー、空港送迎サービスも提供している。

中国文化の最も優れた担い手といえる中国料理も、今では紙のメニューに代わりモバイル注文が主流になった。

北京でも多くのレストランが二次元バーコードでのオーダーを導入している。店内のテーブルには二次元バーコードが張られ、微信や支付宝のアプリからスキャンするとスマホに電子メニューが表示される。アリペイには翻訳機能もあり、紙のメニューをスキャンすればどんな料理かが分かる。

千年の都、北京には名勝旧跡も多い。有名な観光スポットのチケットは事前のオンライン予約も可能で、ウィーチャットやアリペイで支払いができる。多くの景勝地は英語ガイドの有料サービスも提供しているという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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