中国、7月のNEV販売台数が50%超に、「自動車業界の新たな発展段階」と中国メディア

Record China    2024年8月17日(土) 13時0分

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中国における乗用車の小売販売台数で7月、NEVが全体の50%超となり、初めて従来の内燃機関車を上回った。中国メディアは「自動車業界が新たな発展段階に入ることを意味する」と報じた。写真はBYD。

中国における乗用車の小売販売台数で7月、新エネルギー車(NEV)が全体の51.1%を占め、初めて従来の内燃機関車(ICE車)を上回った。中国メディアは「自動車業界が新たな発展段階に入ることを意味する」と報道。関係者は「自動車メーカーの海外進出を奨励し、海外での投資と生産を強化すべき」と訴えた。

中国網などが紹介した全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)のデータによると、7月の中国のNEV市場小売台数は前年同月比36.9%増の87万8000台。浸透率は同15ポイント増の51.1%だった。小売浸透率が月間で初めて50%を上回った。

CPCAの崔東樹秘書長によると、NEV浸透率とは乗用車全体の販売台数に占めるNEVの割合を指す。浸透率の上昇はNEVがより多くの消費者から認められたことになる。崔氏は「初の50%超えは主に中国の日増しに改善される自動車製造体系によるものだ。特に中国メーカーはPHEV(プラグインハイブリッド)技術を発展させ、PHEVとレンジエクステンダーの技術のブレイクスルーを実現した」と分析した。

NEV市場の好調により、7月には17の自動車メーカーがそれぞれ1万台以上を納車した。リストのトップに立ったのは比亜迪汽車(BYD)で、34万台を販売し、前年同期比30. 5%増加した。2位は吉利汽車で11万台を納車し、前年同期比42%増加、同社の総納車台数の45%を占めた。  

理想汽車は7月に5万1000台を販売し、前年同期比49.4%増と過去最高を記録した。華為技術(ファーウェイ)と共同で問界(Aito)ブランドを展開する賽力斯は4万2176台のNEVを販売し、前年同期比508%の急増となった。

中国で人気のNEVメーカーの大多数は中国企業だが、例外的に米テスラ(Tesla)が含まれる。テスラは7月に7万4000台以上を販売しており、上海工場で生産されたモデルYは中国で最も売れている電動SUV(スポーツ用多目的車)だ。

NEVの人気が高まる一方でICE車の販売は減少している。7月のICE車の小売販売台数は84万台で、前年同期比26%減。1月から7月までのICE車の納車台数は前年同期比15%減少し、657万台となった。  

国際ブランドやその合弁会社は技術に敏感な中国の消費者を取り込もうと努力したにもかかわらず、国内ブランドに負けて最も打撃を受けた。

ドイツのフォルクスワーゲンは依然として中国で最も人気のある国際ブランドだが、その市場シェアは7月に17.6%まで縮小した。 日本ブランドのシェアは7月に12.9%まで下降し、前年同月比で3ポイント低下した。  

高価格帯のプレミアムカーセグメントでは7月の販売台数は22万台。前年同期比11%、6月からは14%減少した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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