クリエーティブで新たな魅力を放つ農村が話題に―中国

人民網日本語版    2024年8月18日(日) 23時30分

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中国でクリエーティブで新たな魅力を放つ農村が話題になっている。

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ステージの上では若い歌手6人が楽器を演奏しながら歌い、ステージの下では上海市や浙江省杭州市から来た観光客がメロディーに合わせてハミングしていた。夜の帳が下りる頃、「Nian」と名付けられた農村コンサートが浙江省金華市浦江県虞宅郷新光村の小さな広場で行われた。同村は300年以上の歴史を持つ伝統ある村で、「江南の喬家大院」と呼ばれ、保存状態の良い古い建築物がたくさんある。コンサートの「Nian」は「廿」の中国語の読み方で、村の古い建築物「廿玖間里」とも関係がある。コンサートの開催と時を同じくして、村のカフェ、木彫り手工芸品の店、陶磁器の店はどこも人でいっぱいになっていた。人民日報海外版が伝えた。

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今から10年前、新光村は寂れた無名の村で、「空心村(過疎で農村住民が不在となり建物だけが残されている村)」になったこともある。2015年、浦江青年創客(アイデアを現実に変える人)連盟の責任者である陳青松(チェン・チンソン)さんが同村にやって来ると、青年創客を20数人募集し、村の古い建築物10数棟を借り切り、改修して無形文化遺産の技術を展示したり各種の文化芸術製品の営業をしたりするクリエーティブスタジオに生まれ変わらせた。また、「廿玖間里」クリエーティブマーケットも創設した。古い村とクリエーティブが手を結び、同村はたちまち評判になり、各地から訪れた観光客が古い村の新しい魅力を楽しむようになった。

浙江省金華市の欅渓村

安徽省黄山市徽州区西渓南鎮西渓南村も同じくクリエーティブによって新たな魅力を放つようになった村だ。同村には1200年以上の歴史があり、明・清時代の100棟以上の建築物や水利遺産などの文化遺産がある。ここ数年、村内の古い民家を活用して、徽州の特色を備えた文化観光業態を打ち出し、一部の古い建築物が「古いまま修復」されることによって民宿、バー、カフェ、クリエイティブ拠点などに生まれ変わり、人々が伝統ある村の生活を楽しむうってつけの場所になった。

江西省撫州市金渓県の無形文化遺産パフォーマンス

最近、同村を訪れた後、SNSプラットフォームに動画や写真をアップするとともに、「ここで現実の中にある『オズの魔法使い』の世界を見つけた」とキャプションを添えるネットユーザーが多く現れた。同村はSNSの検索ランキングに登場し、白い壁と黒い屋根、流れる小川に小さな橋がかかった詩情あふれる田園風景により、多くの人々の心の中で現代の「桃源郷」になった。この現象は同村が文化観光を巡って積み上げてきた豊富な蓄積と関係があり、現地の積極的なプロモーションとも切り離せない。昨年以来、同村はさまざまなイベントを20回以上相次いで実施し、第1回国際「村BA」バスケットボール大会、中国民謡祭り、農村観光祭りなどを開催した。また、同村はSNSプラットフォームを積極的に利用している。大まかな統計によれば、今年の「メーデー」(5月1日)連休には、観光客の約3分の1はSNSがきっかけで同村を訪れたという。西渓南村が話題になるにつれて、より多くの観光客が訪れるようになり、村の古い建築物の美しさを「発見」するようになった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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