中国が都市のリニューアルに投じた資金は53兆円以上

人民網日本語版    2024年8月20日(火) 7時30分

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中国が都市のリニューアルに投じた資金は53兆円以上に上る。

湖北省の17市(州)の「住宅・都市農村建設局」は最近、名称を「住宅・都市更新(リニューアル)局」(以下、「住更局」)に変更し、正式に発足した。この他にも広東省深セン市と広州市、山東省済南市といった都市も「都市リニューアル機関」を設置した。

「都市農村建設」から「都市更新」へと名称が変更されたことは、住宅などの建設から現有の住宅などの管理へと業務の中心が移されることを意味している。

「住宅・都市農村建設局」はこれまで、建設プロジェクトの審査や建築建材業の監督・管理、住宅保障といった業務を担当してきた。名称が「住更局」に変更された後は、住宅供給構造の調整や都市のリニューアルや再開発などに注力することになる。

不動産研究所の所長を務める清華大学建設管理学部の劉洪玉(リウ・ホンユー)教授は、「都市のリニューアルは、既存の土地や不動産の空間資源の効果的利用の水準を引き上げることを目標にしており、中国の新型都市化の質の高い発展の段階における都市建設の重点ポイントとなっている。政府機関の名称が変わるということは、その変化に対応したということ」との見方を示す。

中国の人々の住宅に対するニーズが以前の「有無」から「質」へと変化しているのを背景に、各地には、これまでの急速な拡張や、大規模な取り壊しと建設という型から脱却して、すでに完成した都市をさらにリニューアルするスタイルへと舵を切ることが求められている。

中国住宅・都市農村建設部が最近公表したデータによると、中国全土ですでに実施されている都市のリニューアルプロジェクトは6万6000件以上で、累計で2兆6000億元(約53兆円)の資金が投じられている。そして、都市のリニューアルの実施がもたらす効果が少しずつ現れ始めている。

中国全土ではすでに400都市以上が都市リニューアル業務指導グループを立ち上げている。中指研究院の呉建欽(ウー・ジエンチン)研究総監は、「関連当局の管理権能が調整・整備され、施行されるにつれて、都市リニューアル業務を系統的に推進する効率がさらに高まっている」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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