人民網日本語版 2024年8月20日(火) 5時30分
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「移動式枠溶接継ぎ目検査ロボット」が間もなく「勤務」開始される。写真は北京地下鉄15号線の列車。
1日当たり乗客数が1000万人近くの北京地下鉄は都市の安定的な運営を保証している。一方で、その日常的な検査とメンテナンスはかつて大掛かりな作業だった。科技日報が伝えた。
資料によると、列車が運転中にレールとの接触で生じた振動により、台車枠に肉眼では確認しにくい疲労亀裂が生じやすくなり、列車の安全で安定的な運行に影響を与える。かつては主に手作業で検査を行っていた。まず枠を分解してからメーカーに送り、戻ってくるまでおよそ15日間かかっていた。また、手作業による検査では、枠の溶接継ぎ目のペイントリムーブを行ってから、磁性粉末により傷を探し、さらにペイントをやり直す必要があった。作業全体に時間と労力がかかった。
北京地鉄公司と協力先が共同開発した「移動式枠溶接継ぎ目検査ロボット」が間もなく「勤務」開始される。この探傷ロボットは現在、北京地下鉄房山線で調整を完了している。使用開始後には電車の点検修理期間が大幅に短縮され、生産性が高まる。
この探傷ロボットはマルチチャンネル渦電流検出、三次元視覚画像識別、スマートロボット制御連携などの技術を採用し、枠の溶接継ぎ目のペイントリムーブといった事前処理を必要とせず、自動で枠の溶接継ぎ目の表面と表面近傍の欠陥検出を実現できる。
ロボットは「勤務」開始後、1日当たり3回の検査任務を遂行でき、6、7日のみで1本の列車枠の探傷作業を完了でき、メンテナンス期間を大幅に短縮し、経済効果と生産性を50%以上高めることができる。
点検修理担当者は探傷作業を行う前に、ロボットの走行経路、昇降高度、探傷ポイントの座標といったデータを事前にシステムに入力する。「ワンキー」で確認すると、ロボットが検査を開始する。
運営効率が高いだけでなく、このロボット「従業員」は非常に強い存在だ。一晩の充電で2日間の日中の作業をほぼ維持できる。高温や極寒の環境でも余計な「配慮」を必要としない。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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