中国の大人気時代劇「慶余年～麒麟児、現る～」で皇太子役を演じたチャン・ハオウェイ（張昊唯）に脱税と組織的買春の疑惑が浮上し、ネット騒然の事態となっている。

チャン・ハオウェイは先日、ドラマ「唐朝詭事録之西行」に出演した俳優ダイ・シアンユー（戴向宇）の買春疑惑に言及し、世間を騒がせたばかりだった。その後、ダイ・シアンユーの疑惑は真偽不明のままいったん落ち着いたように見えたが、すでに仕事のキャンセルが相次ぐなどの被害が生じていた。

事態はそれから急転し、19日になるとチャン・ハオウェイに脱税と組織的買春の疑惑が浮上。本人が直接SNSアプリに上げた文字や録音などの証拠がネットに拡散し大炎上となっている。事態を受けてチャン・ハオウェイの事務所は即時に「税金の納付証明」と「ネットで金銭目的の脅迫を受け警察に通報した」との説明文を掲載し、鎮静化を図った。

今回の事件についてある弁護士は二つのシナリオが考えられると指摘。疑惑が事実と判明した場合、脱税は滞納金や罰金を払えば収まるが、組織的買春は刑事事件となるので5年から10年の禁固刑になり、誹謗（ひぼう）中傷と認定された場合、中傷した者は名誉毀損（きそん）罪が問われ、影響の程によって民事と刑事のどちらかの処罰が適用されると明かした。

中国のネット上では「文字などの証拠から買春のサプライチェーンを構築するような感じだった」「脱税と買春のダブル疑惑で大事に至りそう」「納税証明書だけで脱税疑惑は晴らせない」「『慶余年』がお蔵入りになる恐れがある」「『慶余年』3を期待しているのにこんな不祥事が！」「本当なら刑務所行きだね」「中央戯劇学院の優等生が道を踏み外しキャリア破綻」などの書き込みが殺到した。

組織的買春に関わったことが明らかになった場合、芋づる式で別の芸能人の名前が挙がる可能性もあり、芸能界に激震が走るのではないかと注目されている。（翻訳・編集/RR）