就職できない若者があふれる中国を象徴する新たな流行語「爛尾娃」が誕生―独メディア

Record China    2024年8月25日(日) 20時0分

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22日、独ドイチェ・ヴェレは、若者の失業率が高止まりしている中国で「爛尾娃」(ランウェイワー)という新たな流行語が出現したと報じた。

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2024年8月22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、若者の失業率が高止まりしている中国で「爛尾娃」(ランウェイワー)という新たな流行語が出現したと報じた。

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記事は、中国で20年に始まった不動産危機以降、未完成のまま工事が止まった高層マンションが大量に発生し「爛尾楼」(ランウェイロウ)と呼ばれて流行語になったと紹介。そして今、就職難の中で就職先が見つからないまま大学を卒業し、親のすねをかじらざるを得ない若者を「爛尾娃」という新たな流行語が誕生したと伝えた。

そして、中国政府が発表した今年7月の16〜24歳の失業率(在学生を除く)が17.1%にまで上昇した一方、今夏に大学を卒業した人は1179万人に上っていることから、相当数の「爛尾娃」が出現していることを紹介した。

その上で、社会学が専門の周韻(ジョウ・ユン)米ミシガン大学助教が「かつて大学の学歴はより良い就職や明るい前途、社会の上層に行けるチャンス、よりよい生活のチャンスになった。しかし、今や多くの中国の大学生にとって、そのアドバンテージは遠く霞んでしまった」と評したことを伝えた。

就活している若者

記事は、就職できずに故郷に帰り、両親の年金や預金で生活している若者を「フルタイム子女」と称した上で、学部卒だけでなく修士号や博士号を取得した人材も「フルタイム子女」の波に飲まれていると指摘。北京市にある中国外交学院で修士号を取得した27歳の男性が、就職活動中に給与レベルが想定より低いことに気づいて就職を断念し、博士課程に進んで状況の改善を待つことにしたと語ったことを紹介した。

さらに、湖北中医薬大学を卒業した女性が国有企業で販売を担当するも、職場環境の悪さと、1日12時間労働で賃金が1200円程度という劣悪な待遇に耐えかねて、わずか1カ月で退職したエピソードも紹介。この女性が「本当は品質検査や研究員の仕事をしたかったが、130件以上の求人に応募して返事があったのはほぼ、販売かECの仕事だった」と嘆いたことを伝えている。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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