「ひとりごはん」が爆発的人気、その背後にあるものは?―中国

人民網日本語版    2024年8月27日(火) 18時30分

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ここ数年、中国では「ひとりごはん」ブームが起こっている。

最近、口コミプラットフォームを見ると、一人用「ミニ火鍋」の人気が急上昇中で、この話題に注目する人は延べ1億2000万人にも達した。ここ数年、中国では「ひとりごはん」ブームが起こり、ミニ火鍋のほか、大盤鶏(鶏肉とジャガイモの煮込み)、焼き肉、麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風味の煮込み料理)なども、「ひとりごはん」向けの細分化された飲食市場に次々参入している。

ECプラットフォーム・美団のアプリで「ひとりごはん」と検索すると、たくさんの一人用の定食が出てくるほか、「おひとり様でも入りやすいレストラン・ランキング」もある。「1人でもちゃんとした食事をしたい」人にぴったりの一人用メニューもあり、非常に人気がある。「ひとりごはん」は今や新たな都市文化の風景へと変わりつつある。

「ひとりごはん」はなぜこれほど盛んなのか。経済学の観点から分析すると、消費ニーズの高度化と市場供給のイノベーションが作用し合った結果だ。

需要サイドを見ると、「ひとりごはん」の消費者は主に単身者、会社員で、利便性と効率性を求めつつ、品質とスタイルも求めている。今や「ひとりごはん」は孤独の代名詞ではない。現代の生活はテンポが速く、「ひとりごはん」なら集まって食卓を囲んだり、大勢で一緒に飲食したりする場合にかかる時間コストを引き下げ、忙しい仕事の合間につかの間の一人でホッとする時間を持つことができる。ますます多くのZ世代が、「ひとりごはん」スタイルで食事をすることを選ぶようになった。料理の分量は少なめで浪費を抑えることができ、1人分の盛り付けで、衛生的に、手軽に食べたいというニーズに応えることもでき、食卓のマナー向上を後押しする新たなトレンドになった。

供給サイドを見ると、「ひとりごはん」のメニューは豊富で、よくある火鍋や日本料理のほか、炒め物、蒸し物、焼き肉などいろいろあり、コストパフォーマンスが高いのが売りだ。今年上半期(1-6月)には、多くの大手飲食品ブランドの間で「ひとりごはん」が事業展開の重点分野となり、しゃぶしゃぶの呷哺呷哺は1人用セットの価格を引き下げ、ケンタッキーフライドチキンは9.9元(約200円)のバーガーを発売し、ピザハットは1食10~30元(約200~600円)で食べられる「Pizza Hut Wow楽享店」をオープンするなどの変化は一人客を呼び込むことに成功した。

社会構造の変化、新世代の消費観念と消費行動により、「ひとりごはん」市場には大きな発展の可能性がもたらされた。さらに今後、より多くの一人向け業態・モデルが生まれる可能性もある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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