中国では現在、月餅生産のピークを迎えている。「中国ライチの里」として名高い広東省茂名市にある月餅生産工場のライチの果肉を使用したライチ月餅は、独特の風味と文化的背景により、消費者の間で新たな人気商品になった。

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広東海竜閣餅業の月餅生産作業場では、餡を作るところからオーブンで焼いて取り出すまで100ほどの工程に沿って、作業員が忙しそうに秩序よく作業を進めていた。工場にはライチ果肉の濃厚な香りが広がっていた。

月餅の模様を型押ししている技術者の李さんは、「ライチの果肉はライチ月餅の魂だ。繊細で柔らかく、口に入れるとすぐにほろほろ溶ける月餅の皮に、爽やかな甘みのライチ餡を入れれば、濃厚な味わいだがくどくない甘さの月餅になり、食べるほどに味わいが増す」と述べた。

茂名市工業・情報化局のスタッフによると、茂名の月餅には長い歴史があり、文化的な背景が豊富で、製作技術は代々受け継がれ、この地域ならではの特徴がある。現在、市内には月餅メーカーが250社近くあり、その数は中国の地級市（省と県の中間にある行政単位）の中でトップクラスだ。（提供/人民網日本語版・編集/KS）