溺れた子供3人を助けて亡くなった男性が経営していた火鍋レストランに客が殺到―北京市

人民網日本語版    2024年8月28日(水) 12時30分

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北京の西二旗にあるレストラン「亮健容天老北京羊蝎子火鍋」には最近、客が殺到している。

北京には羊の背骨を煮込んだ火鍋料理の「羊蝎子」のレストランが100軒以上あるが、西二旗にあるレストラン「亮健容天老北京羊蝎子火鍋」には最近、客が殺到している。多くの客が「何時間並んでもいいから、絶対に中に入りたい」と口をそろえる理由は、「ここは英雄のレストランだから」だ。

このレストランのオーナーだった栾留偉(ルワン・リウウェイ)さん(41)は10日、娘を連れて河北省固安県エリアの永定河に遊びに行っていた。その際、溺れていた子供3人を助けた後、一緒に溺れていた大人を助けるため、再び水の中に入っていったが、体力尽きて、そのまま帰らぬ人となってしまった。21日、栾さんは故郷の山東省泰安市寧陽県にある烈士陵園に埋葬され、「新時代の寧陽の模範」」という称号を授与された。

「英雄」のレストランに客が殺到

栾さんが子供を助けた後、亡くなったというニュースはネット上で拡散され、生前経営していた火鍋レストランには客が殺到し、100平方メートルほどの店内は常に満席になっている。忙しそうに働く店員は、話をする暇すらなく、「すみません。満席です」と言うのがやっとという状態だ。

北京の亦荘に住む男性・馬さんは「ショート動画で栾さんのことを知り、友達と一緒に車で1時間以上かけてきた」と話すと、友人は「英雄は私たちがリスペクトすべき存在。ほとんどの人は、火鍋を食べるためではなく、敬意を表すために来ている」とした。

また、デリバリープラットホームでは、このレストランで注文する際、配達員への「配送指示」に「火鍋レストランに現金200元(約4000円)を渡してほしい」と書き込む客もいたという。

周辺の住民は「この火鍋レストランは4月ごろにオープンした。開業以来、客の入りもよかった。オーナーの栾さんはいつもニコニコしていて、客にとても親切に対応していた。食材もとても新鮮。オーナーが子供たちを助けて亡くなってしまったことを知り、皆とても心を動かされた」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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