中国で女性客2人が1歳女児を飛行機のトイレに閉じ込めた問題で、航空会社が謝罪した。

今月24日、貴州省貴陽市から上海市に向かう吉祥航空HO2382便の機内で1歳女児が泣いたため、女性2人が女児を機内のトイレに連れ込んで「泣き止んだら出してあげる」「（人差し指をさして）泣くな！」などと叱りつけた。当事者の女性が撮影した動画には泣き叫ぶ女児が映っており、ネット上で拡散すると女性らへの非難の声が殺到した。

女性2人は女児と面識がなく、女児が座席で大声で泣いていたため、同行していた女児の祖母の了解を得てこのような行為に及んだという。

現地メディアによると、吉祥航空は当初「女児の母親に連絡して騒動について説明し、母親からは女性2人の行動に理解が示されました」と説明していた。しかし、世論の批判が高まると、「弊社は見知らぬ人物が幼児を連れ出して“教育”を行うことを非難します。今回の事件が発生したこと、および乗務員の不注意を謝罪します」とした上で、「複数人が一緒に（機内の）トイレに入ることは許されていません」とも説明した。

中国のネットユーザーからは「吉祥航空はひどい」「吉祥航空は子どもを人間扱いしていない」「子どもがどんなに泣いたとしても他人が連れ去って教育することはあり得ない」「こんなことを許しては絶対に駄目」「女性2人をブラックリストに入れよ」「物も分からない1歳児を教育とか、おかしいだろう」「今はビッグベビー（大人だが中身が幼児）が堂々と本当のベビーを虐待できるらしい」など、依然として批判の声が寄せられている。（翻訳・編集/北田）