Record China 2024年8月31日(土) 21時0分
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中国メディアの環球時報は27日、「日本人は一人旅を好むようになった」との記事を掲載した。
記事は、最近、熊野古道に一人旅に出かけたという知人の日本人女性を紹介。女性は以前にも友人と同じ場所に訪れたことがあるものの、自分が見たかった山の風景を十分に見られなかったことから、退職後に改めて一人で訪れることにしたという。女性は一人旅の最大のメリットとして「すべて自分で決められること」を挙げ、「他人と時間や希望を合わせる必要はなく、疲れたらゆっくり休み、面白ければずっと見ていてもいい」と語った。また、一人旅が好きな人と新たに知り合い、オンラインで体験を共有したりもしているそうだ。
市場調査会社ユーロモニターがこのほど39カ国を対象に行った調査で、「旅行は誰と行きますか」の問いに対して「一人で行く」と答えた人の割合は、世界全体では最も少ない7.2%だったが、日本人に限ると19.2%に上った。「一人で行く」と答えた日本人の割合は2019年には10.4%で、5年間で2倍近くに増えた。また、男女別では女性が13.5%、男性が24.2%で、世代別では30~44歳が24.6%と最も高かったという。
この背景としては、日本でここ数年、個人主義の意識が台頭してきたことや、単身世帯が増加していることが指摘されている。旅行では、どこに行くか、何を食べるかなど、複数人で認識を合わせなければならない事項が多いため、煩わしいと感じる人も多いようだ。
記事は、日本人に最も人気のある一人旅の行き先は、雄大な自然景観が広がる北海道、豊かな食文化が楽しめる福岡県、温泉地として名高い大分県などだと説明。「以前は、日本のホテル・旅館の多くが週末や繁忙期には一人での宿泊を受け付けていなかったが、今ではホテルや旅行会社がこのビジネスチャンスに注目し、一人旅向けのプランを提供するようになり、さらに多くの個別にカスタマイズされたプランも登場している」と伝えた。
そして、例として岩手県の花巻温泉にある佳松園や高知県高知市にあるホテル・城西館で一人旅用のプランを提供していることを紹介。また、浴衣の予約撮影プランやヨガ体験のリラクゼーションプランなど、女性を意識したプランや設備を設ける宿泊施設も少なくないとしたほか、大手旅行会社では女性の一人旅客をターゲットに、「移動時はグループで、食事の際は一人一卓で」などフレキシブルなプランを提供し、好評を博しているとも伝えた。(翻訳・編集/北田)
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