日本でK-POPブーム、韓国ではJ-POP旋風、「両国で薄れる文化の国境」と韓国紙

Record Korea    2024年8月30日(金) 20時20分

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K-POPが日本を席巻し、J-POPが韓国に上陸。両国間の「文化の国境」は崩れてしまった。韓国紙は「若者たちは過去の歴史にとらわれていないようだ」との専門家の見方を紹介した。写真はK-POP。

K-POPが日本を席巻したのに続き、今度はJ-POPが韓国に上陸し始め、両国の間にあった「文化の国境」は既に崩れてしまった。韓国紙は「若者たちの間では相手の国への好奇心や文化的関心を表現するのをためらうような風潮は全くない」と報道。「若者たちは過去の歴史にとらわれていないようだ」との専門家の見方を紹介した。

朝鮮日報によると、日本のアイドルグループが多数出演する韓国初のJ-POP音楽フェスティバルが11月8日から三日連続で京畿道一山のKINTEX HALLで開催される。日本のアイドルグループAKB48、新しい学校のリーダーズなど17組が来韓する。7月30日、出演者の一部だけが公表された状態でチケットが発売されたが、わずか5分で完売した。

日本最大の芸能プロダクション、ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)出身の7人組ボーイズグループ「なにわ男子」は来年1月11、12の両日に仁川のインスパイアアリーナで単独来韓公演を開催する。2008年にボーイズグループ「嵐」が二日間にわたる4回の公演で3万人の観客を動員し、J-POPの最多観客動員数を記録したが、今回なにわ男子はその記録を破るものとみられている。

最近、東京ドームでは韓国のガールズグループ「NewJeans」が二日間の公演で約9万人の観客を集めた。文化評論家のイ・ムンウォン氏は「両国の若者たちは過去の歴史にとらわれていないようだ」として「韓日間の文化交流に政治的状況が影響を及ぼしにくい状態になってきた」と説明した。

韓国はこれまで「J-POPの禁域」とされていた。1998年に金大中(キム・デジュン)政権が日本文化の開放措置を宣言。2004年に全面開放されたが、韓国のテレビやラジオで日本の音楽を聞くのはほとんど不可能だった。

しかし、YouTubeや動画配信サービス、音楽プラットフォームなどで音楽を自由に選んで聞けるようになり、自発的なファンダム(熱狂的なファンの集団)が生まれた。評論家のイム・ヒユン氏は「かつては韓国で日本の音楽に触れる機会自体が少なかったが、最近ではTikTokやYouTubeなど多様なソーシャルメディアを通じて音楽の国境が急速に消え始めている」と述べた。

韓国の音楽配信市場にもJ-POPの人気が反映されている。韓国の音楽配信サービス「ジニーミュージック」で利用者のJ-POP再生回数を分析した結果、前年に比べて93%も増えたことが分かった。韓国歌謡を含むジャンル別の鑑賞比率では、J-POPが1.2%でジャズ(0.6%)とクラシック(0.7%)を上回った。18年の時点ではJ-POPの割合はわずか0.4%だった。

世界最大の音楽配信サービス「Spotify」も今年7月に韓国のユーザーによるJ-POPの月間再生回数が前年同期比で40%増加したことを明らかにした。J-POPが好きだというパクさん(29)は「2、3年前までは日本の音楽を聴いていると『オタク』とからかわれたものだが、今では街でJ-POPが流れていて隔世の感がある」と話した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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