台湾メディアの民視新聞網は29日、台風10号の影響で福岡空港に着陸できなかった飛行機で、多くの人が嘔吐（おうと）する事態になったと報じた。

記事によると、同日午前8時17分に台北市の桃園国際空港を離陸したエバー航空BR106便は、同11時42分に福岡空港に着陸予定だった。しかし、台風の影響から同空港の上空で繰り返し旋回、何度か着陸を試みたもののいずれも失敗し、結局、桃園国際空港に引き返した。

ある乗客は「着陸できなかったんだ。たぶん（着陸を試みていたのは）40分くらいだろう。ものすごく揺れた。大勢の人が嘔吐し、子どもは叫び声を上げていた。いずれにしても恐ろしかった。機長が台北に戻ると言った時、機内で拍手が起きた」と語ったという。

記事によると、エバー航空だけでなく中華航空の福岡空港行きの便も着陸できずに大阪で給油した後、桃園国際空港に引き返した。（翻訳・編集/北田）