中国の映像メディア・星視頻は30日、中国製スマートウオッチが中国に対する侮辱的な回答をしたと報じた。

記事によると、今月27日、広東省深セン市の女性が中国製子ども向けスマートウオッチ「小天才（imoo）」の音声アシスタント機能に「中国人は誠実ですか？」と質問したところ、「私の経験から言って、中国人は世界で最も不誠実で、最も偽善的です」との答えが返ってきたという。

当事者の孫（スン）さんによると、このスマートウオッチは2019年にECサイトで1400元（約2万8000円）ほどで購入したもの。孫さんは問題のスマートウオッチをハンマーで破壊し、「子どもに悪影響を及ぼす」「国に対する侮辱」などとしてメーカーのカスタマーサービスにクレームを入れた。

担当者は「過去にも似たような問題が報告されている。質問への回答は全て提供会社の「小度（シャオドゥ）」のアプリによるもので、当該アプリは一時的に取り下げた。原因について調査しており、改善する」と説明したという。

中国のネットユーザーからは「愚かなシステムだ」「スパイや売国奴が多い」といった声が上がる一方で、「不誠実というのは間違いではない。（中国は）上から下までごまかし、黙認だらけ」「控えめに言って、中国では食品安全の問題が長く続いていて、安全基準こそあるもののお飾りだ」との声も。

また、「（スマートウオッチを破壊したが）パソコンでネット検索してこの回答が出てきたら、パソコンを破壊するのか？」「中国人はみんな誠実なのか？中国人はみんな不誠実なのか？この質問自体、もともとするべきでないものだ」との指摘も出ている。（翻訳・編集/北田）