6~8月の夏休みは、中国映画の「黄金シーズン」と言われる。今年の夏休みシーズンは終わりに近づき、中国の映画市場は引き続き活気を見せている。現実主義の題材から、アニメ・漫画作品、冒険ファンタジー、コメディー、犯罪サスペンス、ホラー映画など計142作が上映され、量的にもジャンル的にも実に豊富だ。8月28日時点で、夏休み期間(6月1日~8月31日)の興行収入(前売りを含む)は112億元(約2307億円)に達し、中国コメディー映画『抓娃娃(Successor)』、マレーシアの若手監督が連続殺人事件を描いた社会派サスペンス『黙殺(A Place Called Silence)』、スピンオフ映画『エイリアン:ロムルス』がトップ3にランクインしている。
中国の映画鑑賞者だけではなく、近年、各国の映画市場では、それぞれの特色を持ち、自国の社会現象を反映する映画作品が好成績を見せている。例えば、インドでは映画興行収入上位20位のうち、インド映画はここ10年間で200%も増えた。一方、日本と韓国では、自国映画がより人気を呼んでいる。日本でここ数年人気を博した『ドラえもん』や『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』などはいずれも日本のアニメ映画だ。その土地の人々と結び付いて初めて、興行収入を上げることができる。これはむしろ各国で共通の特徴の一つとなっている。今年の夏休みに中国の興行収入1位を獲得した『抓娃娃(Successor)』も、今の中国で非常に注目される教育問題に焦点を当て、国民的コメディー俳優の出演も加わり、中国の観客を大いに満足させた。
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