Record China 2024年9月3日(火) 7時0分
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1日、香港01は、エムポックスの感染拡大が続く広東省深セン市で、患者の多くがヒト免疫不全ウイルスとの合併感染を起こしていることが現地機関の研究によって明らかになったと報じた。資料写真。
2024年9月1日、香港メディア・香港01は、ウイルス感染症であるエムポックス(サル痘)の感染拡大が続く広東省深セン市で、患者の多くがヒト免疫不全ウイルス(HIV)との合併感染を起こしていることが現地機関の研究によって明らかになったと報じた。
記事は、同市で昨年6月以降エムポックスの流行が続く中、同市第3人民医院や深セン国家感染性疾病臨床医学研究センターの研究グループが8月28日、学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版でエムポックス感染に関する論文を発表したことを紹介した。
そして、研究では同病院で受け入れた患者92人(同じ時期に同市で報告されたサル痘患者の66%に当たる)について調査が行われ、全ての患者が男性で年齢の中央値は30歳、56.5%がHIVにも同時感染していることが分かったほか、95.7%に男性同士の性行為があり、性的な接触によってエムポックスの感染リスクが高まることが示されたと伝えた。
また、男性同士の性行為について、直腸の粘膜が通常の皮膚や膣粘膜に比べて弱いため、切れた傷口から感染が起こりやすいと説明。論文を発表した研究者が「92人のうち、HIVに感染していることを知らない人がいたほか、HIV感染による先天性免疫不全症候群(AIDS)の末期患者もいた。AIDS末期患者がエムポックスに感染すれば治療は非常に困難になる。エムポックス感染で死亡した数人は全員AIDS末期患者だった」とコメントしたことを紹介した。
その上で、南方医科大学公共衛生学院生物安全研究センターの趙衛(ジャオ・ウェイ)主任が「男性の同性愛者に対して衛生に関する宣伝教育を強化し、危険な性行為を避けるようにすべきであり、一般市民も感染が疑われる人との密接な接触を避けなければならないことを今回の研究結果は示している」と指摘したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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