韓国から返還のパンダ「フーバオ」が早くも偽妊娠

CRI online    2024年9月2日(月) 15時30分

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中国ジャイアントパンダ保護研究センターはこのほど、韓国生まれのパンダ「フーバオ」の日常生活を収めた動画を公開し、フーバオが偽妊娠していると明らかにしました。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターはこのほど、韓国生まれのパンダ「福宝(フーバオ)」の日常生活を収めた動画を公開し、フーバオが偽妊娠していると明らかにしました。一部の熱心なネットユーザーは炎天下のフーバオの健康状況を心配しています。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターによると、フーバオは3、4月頃からホルモンの変化や異常な初回発情行動が見られ始めたということです。8月中旬から下旬以降、明らかな食欲減退、竹と補助食の摂取量の減少、糞の量の減少、活動時間の減少、睡眠時間の増加、水遊び行為の増加などの兆候が見られました。検査の結果、フーバオの外陰部に明らかな生理的変化が現れていることが分かりました。これらの行動の変化と検査結果から、飼育チームはフーバオが偽妊娠の状態に入ったと判断しました。

同センターの公式サイトの説明によると、パンダの偽妊娠は大人のメスのパンダにはよく見られる現象で、一般的には発情後に交配していなかったり、交配後の受胎していない時期に発生し、体内のホルモンの変動により妊娠の症状を示すものです。偽妊娠後期に入ると、乳房と外陰部が肥大し、大陰唇も開くようになります。一般的にパンダの偽妊娠期間は1~2カ月前後で、食欲は回復、増加、減少、さらにほぼ食欲がないという過程をたどり、巣を作ったり、頭を抱えたり、草のマットを噛んだり、外陰部を短時間舐めるなどの行動が認められます。パンダの「月月(ユウェユウェ)」は偽妊娠中に石を赤ちゃんに見立てて育てたことがあります。同センターは8月21日、6歳の「誼誼(イーイー)」に偽妊娠現象が現れたと発表しました。イーイーは現在徐々に回復しています。

専門家によると、飼育下にあるパンダの中では、フーバオとほぼ同年齢の少数の亜成体でも発情行為が現れるということです。飼育チームは今年の出産シーズン中にあるフーバオの偽妊娠の時間と行動表現に引き続き注目し、今後もその健康管理を強化し、偽妊娠期間を順調に乗り切るよう支援していくとしています。

フーバオは2020年7月20日に韓国のエバーランドで生まれた、初の韓国生まれのパンダの赤ちゃんです。パンダを飼育している各国はワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)「絶滅危惧種保護条約」に基づき、交配適齢期(4歳未満)には海外で生まれたパンダを中国に返還することが義務付けられています。フーバオは今年4月3日に韓国を離れて中国に戻り、中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥龍神樹坪基地に入居しました。(提供/CRI

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