人民網日本語版 2024年9月2日(月) 19時30分
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上野動物園のパンダ「リーリー」と「シンシン」が9月29日に中国に返還される。写真は同動物園のパンダのポスト。
東京都の小池百合子都知事は8月30日、上野動物園で暮らしているジャイアントパンダの「リーリー(中国名・比力)」と「シンシン(中国名・仙女)」を9月29日に中国へ返還すると記者会見で発表した。新華社が伝えた。
四川省の臥竜で生まれた2頭はレンタルする形で2011年2月に上野動物園にやって来た。そして、2017年に自然交配で2頭の間に「シャンシャン(香香)」が誕生した。「シャンシャン」は昨年、中国に返還され、四川省で暮らしている。その後、2021年には、2頭の間にオスとメスの双子「シャオシャオ(暁暁)」と「レイレイ(蕾蕾)」も誕生した。
上野動物園によると、「リーリー」と「シンシン」は19歳で、加齢に伴う高血圧などの症状が見られるという。日中双方の専門家が意思疎通を図り、共同診療を行って、症状に合わせて投薬しているのが功を奏し、現時点で2頭の採食・行動ともに良好な状態という。そして、東京都と中国野生動物保護協会が話し合った結果、「現在の健康状態にあるうちに帰国させ、生まれ育った環境で治療を受けさせることが望ましい」との結論に至ったという。
「リーリー」と「シンシン」の最終観覧日は9月28日。2頭を中国に返還すると、上野動物園で暮らすパンダは「シャオシャオ」と「レイレイ」の2頭だけとなる。中国に返還するにあたり、上野動物園は9月にたくさんの思い出やパンダの保護研究に関する多くの知見を与えてくれた2頭に感謝するイベント「リーリー&シンシンありがとう‐約5000日分の感謝を込めて‐」を開催するという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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