Record China 2024年9月4日(水) 9時0分
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3日、環球時報は日本で小学生の夏休みの宿題が以前に比べて大幅に減ったことを紹介する記事を掲載した。
2024年9月3日、環球時報は日本で小学生の夏休みの宿題が以前に比べて大幅に減ったことを紹介する記事を掲載した。
記事は、日本では7月中旬から8月末までが夏休みで、子どもたちは心ゆくまで遊んだり旅行を楽しんだりする一方で、休みの終わりが近づくと溜めこんだ大量の宿題を必死に片付ける光景がしばしば見られたと紹介した上で、最近では宿題の量が大幅に減っていると指摘。ベネッセがこのほど発表した調査では、小学生の保護者の56%が「自分が子どものころに比べて夏休みの宿題が減った」と回答したことが明らかになったと伝えた。また、ネット上でも多くの保護者が「宿題が薄いワークブック1冊だけ。こんなに少ないとは思わなかった」といった感想を残しているとした。
その上で、40代の現役小学校教師に話を聞いたところ、かつては約30ページの国語と算数のワークブックに絵日記3枚、美術作品1点、作文1点、漢字練習、読書感想文が必須だったのに対し、今はワークブックは10ページ程度で、自由研究、作文、絵画、漢字練習、読書感想文は一つか二つを選んでやればいいことになっていると説明されたことを紹介。多くの日本人にとって夏休みの「悪夢」だった読書感想文は、今や「書いても書かなくてもいい」存在になったと伝えている。
また、自由研究、漢字練習、読書感想文、絵画などの中で、子どもたちの7割は漢字練習、2割は絵画を選び、残りを選ぶ子は合わせて1割にすぎず、自由研究と読書感想文は「本当に好きか、コンクールで賞を取るか、親にやらされるか」だと指摘。自由研究を支持する親は一定数いるものの、子どもだけで完成させることは難しく、親の手助けが難しい共働き世帯では選択肢から外れることになるとした。
さらに、宿題が減った理由については、学校以外での習い事が増えたこと、中学受験のために毎日宿題以外の勉強をする子が増え、学校として多くの宿題を強制できなくなったことなどを教師の話として紹介。教師が「中学、高校と進学すれば勉強が大変になり、部活も始まって子どもたちは忙しくなる。じゃあせめて小学生の間は楽しい時間を過ごさせてあげよう」という考える親も多いという認識を示したほか、専門家からは夏休みの宿題は親の負担にもなり、口うるさく宿題しろということで親子の関係が悪化したり、子どもが勉強嫌いになったりするリスクもあるという意見も出ているとした。そして、ある専門家が「作文や自由研究の宿題がなくなったことで親も子もストレスが軽減され、お互いの幸福感が高まった」と語ったことを併せて紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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