2024年9月2日、中国メディアの第一財経は、中国のスマホメーカー小米（シャオミ）集団が手掛ける電気自動車（EV）について、上海汽車の幹部が「ポルシェのパクリ」と発言したことを報じた。

記事によると、四川省成都市で先月30日に開幕した成都モーターショーで、上海汽車の兪経民（ユー・ジンミン）乗用車担当副総経理はメディアの取材に対して「小米についてひとこと言いたい。これはパクリ、恥知らずだ。パクリはビジネスモデルとしては成功であり、多くの人がこれをポルシェとは認識していない。ポルシェ（のパクリ）なのだから見劣りするわけがない。申し訳なさなどみじんもなく、成功のためなら何でもあり、ということだと理解している」と皮肉交じりに語った。

兪氏は「でも結局、小米も行き着くところは同じで、ブランドの位置付けをしっかり考えることになるだろう。自動車はスマートフォンと違って純然たる電子消費財ではないのだから」とも語ったという。

記事は、小米集団傘下の小米汽車が発売しているEV「SU7」について、今年3月末に発売して以降注目を集め続けており、8月の納車台数が3カ月連続となる1万台超を達成し、同社が年間目標の10万台を11月に前倒しで実現できるとの見通しを示したことを伝える一方、発売当初よりその見た目がポルシェの「タイカン」に酷似しているといった指摘や議論が絶えなかったと指摘した。

なお、記事によると、兪氏の発言に対して小米汽車はコメントを発表していないという。（編集・翻訳/川尻）