2024年9月5日、仏国際放送局RFI（ラジオ・フランス・アンテルナショナル）の中国語版サイトは、中国政府が外国人による中国人の子どもの養子縁組を停止することを発表したと報じた。

記事は、米AP通信の5日付報道として、中国外交部の毛寧（もう・ねい）報道官が、血縁関係がある場合や継子である場合を除き、外国人による中国人の子どもの養子縁組を暫時停止すると述べたことを紹介。毛氏はこの決定についての詳細な説明はせず、単に「関連する国際条約の精神に合致する」とだけコメントしたと伝えた。

記事によると、中国ではこの数十年で多くの外国人が中国人の子を養子として迎え入れてきた一方、新型コロナの感染拡大に伴い中国政府が一時的に国際的な養子縁組を一時停止していた。その後、感染の収束に伴って規制が緩和したと見られ、米国務省のデータとして2022年10月から23年9月の12カ月の間、中国の子どもに対して16件の養子縁組ビザを発給したという。

記事は一方で、今年1月にはデンマークの国際養子縁組機関が文書の偽造や手続きに関する問題を理由として段階的に運営を停止する方針を示すなど、国際養子縁組の扱いを停止する動きが出ていることを紹介した。（編集・翻訳/川尻）