「中国の高速列車が1キロ走行するのに1万ワットの電力を消費している」という説は事実をすり替えている。現有の8両編成の「CRH380A」や「CRH380B」、「CR400AF」、「CR400BF」といった主力車両の出力(output power at wheel rim)は、それぞれ9360kW、9200kW、9750kW、1万140kWとなっている。一方、北京市と上海市を結ぶ「京滬高速鉄道」(往復2636キロ)が時速350キロで走行した場合の電力消費量テストデータによると、その電力消費量はそれぞれ5万6931ワット、6万1861ワット、5万1364ワット、5万5490ワットとなっている。これらを基に計算すると、1キロ当たりの平均電力消費量はそれぞれ21.6ワット、23.5ワット、19.5ワット、21.1ワットとなる。
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