台風11号（ヤギ）は6日午後4時20分ごろ、中国南部の海南省文昌市の沿海地域に上陸し、中心付近の最大風速は17級（56．1～61．2m/s）に達しました。ネットに7日投稿された動画によりますと、台風の通過後、ネットで人気のある海口市内の有名レストランの内部が混乱に陥っている様子が分かりました。レストランは海口湾に近く、瓊州海峡の沿海地域に位置しています。レストランは海に面した半球状の建物で、多くのガラスが使われており、台風の通過後一部のガラスが割れ、レストランの内部は浸水し、外部の庭が損壊しました。

レストランの職員によりますと、6日夜、レストランのガラス、膜構造、音響施設、海辺の桟道はいずれも損壊しました。売上高を考慮しない場合でも、損失は1000万元（約2億円）に達し、当時は臨時休業していたため死傷者は出なかったものの、営業再開には約2カ月かかるとのことです。

この職員は、「海口市は2023年にも台風が上陸したが、レストランは影響を受けなかった。だが今年の台風11号はより大型の台風で、レストランの建物上層部と正面のガラスは当初は被害を受けなかったが、風と波の影響で、海から飛んできた岩礁がガラスにぶつかったため、ガラスと建物の膜構造が破壊された。今後はこういったリスクを考えた上で、対策が必要だ。目下、レストランがある公園エリアでは樹木が倒壊して道路が封鎖されており、応急修理を待っているところだ」と説明しました。（提供/CRI）