天問3号火星探査ミッションが2028年前後の打ち上げを計画―中国

人民網日本語版    2024年9月10日(火) 11時30分

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中国国家航天局月探査・宇宙事業センター天問3号ミッションチーフデザイナーの劉継忠氏は「2028年前後に2回の打ち上げ任務を行い、火星のサンプルリターンを実現する計画だ」と明らかにした。

第2回深宇宙探査(天都)国際会議が5日、安徽省黄山市屯渓区で開幕した。中国国家航天局月探査・宇宙事業センター天問3号ミッションチーフデザイナーの劉継忠(リウ・ジージョン)氏は会議のメインフォーラムで、「天問3号ミッションは2028年前後に2回の打ち上げ任務を行い、火星のサンプルリターンを実現する計画だ」と明らかにした。中国新聞社が伝えた。

人類の火星探査は64年前に始まり、現在まで7カ国(国際機関)が47回の火星探査任務を実施し、火星の周辺飛行、周回、着陸、巡回・探査を実現している。さらに難易度の高い火星サンプルリターンは依然として多くの挑戦に直面しており、ブレークスルーが待たれているのが現状だ。

科学研究について、中国の天問3号ミッションは生命体の痕跡の探査を第一の科学目標とする。工学技術については、火星試料採取と火星離陸・上昇、火星周回ドッキング、惑星保護を重要技術とし、13段階を計画。探査地点およびリモートセンシングによる探査方法などを採用し、生命体の痕跡の全チェーン要素に基づく火星資料研究とデータ研究を実施することで、サンプルリターンと科学的発見を保証する。惑星保護については、国際条約を履行し、前向き・後ろ向き惑星防護を実施する。火星と地球を汚染せず、資料のオリジナル性を保証する。

劉氏によると、天問3号ミッションは国際ペイロード協力、資料・データ共有、未来計画共同研究という三つの国際協力を実施する。全世界の科学者と共に火星資料・データ共同研究を実施し、各国もしくは科学研究機関と共に火星科学研究ステーションの使命及び任務の定義、需要分析、コンセプト研究、実施案作成、基幹技術難関攻略などを行い、火星探査の協力拠点を共に建設していく。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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