Record China 2024年9月11日(水) 9時0分
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10日、台湾メディア・信伝媒は、台湾の半導体製造大手TSMCのライバルになるのは米国でもドイツでもなく日本だとする専門家の意見を紹介する記事を掲載した。
2024年9月10日、台湾メディア・信伝媒は、台湾の半導体製造大手TSMCのライバルになるのは米国でもドイツでもなく日本だとする専門家の意見を紹介する記事を掲載した。
記事は異康集団・青興資本の上席顧問で、カークランドキャピタル董事長の楊応超(ヤン・インチャオ)氏が「TSMCの最大のライバルは米国やドイツではなく日本になる可能性が高い」との認識を示したと紹介。主な要因として日本がもともと半導体大国であり、1980年代に米国の圧力によって打撃を受けたものの確固たる基本技術を持ち続けていることを挙げ「もし日本が十分な技術力を育てることに成功すれば、将来台湾の強力なライバルになるチャンスがある。日本は早晩台湾に追いつくだろう」との見方を示したことを伝えた。
また、楊氏が日本の半導体サプライチェーン上流における「無視できない優位性」を指摘し、特に化学原料分野がオランダの露光装置、米国のソフトウェア設計とともに高度に協同した産業体系を形成しているとの認識を示したほか、勤勉で専門知識を備えた半導体エンジニアをはじめとする労働力でも強みを持っていること、台湾人が日本に対して強い感情的なつながりを持ち、多くの半導体人材が日本での仕事を望んでおり、台湾から日本への技術移転や交流が一層進む可能性があることもポイントして挙げたことを紹介している。
一方で、ドイツについては半導体分野の発展に取り組んでいるものの、強力な労働組合や法律などによる種々の規制がボトルネックになっており、米国にも同様の傾向が見られると指摘。「TSMCは今後2〜3年間明らかなライバル不在となるが、10年余りのうちに日本がTSMCを追い抜く可能性がある」と予測したことを伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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