腐ったリンゴでジュース製造?ネットに投稿した人物に農家から脅迫「殺してやる」―中国

Record China    2024年9月11日(水) 0時0分

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中国メディアの9日の報道によると、中国・陝西省の工場で腐ったリンゴをジュースに加工して出荷しているのではとの疑惑が持ち上がった問題で、動画を投稿した人物が農家から脅迫を受けている。

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中国・陝西省の工場で腐ったリンゴをジュースに加工して出荷しているのではとの疑惑が持ち上がった問題で、SNSに動画を投稿した人物が農家から脅迫を受けている。極目新聞など複数の中国メディアが9日に報じた。

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8月下旬、王(ワン)さんが同省咸陽市礼泉県の礼泉安徳利果蔬汁の工場近くに大量のリンゴを積んだトラックが数台止まっているのを通勤途中に目撃。「トラックからは異臭が漂い、隙間から見えたリンゴのほとんどが腐っていた」といい、王さんはその様子を撮影してネット上に投稿した。トラックはその後、同工場内に入っていったという。

動画が物議を醸すと、同社の責任者は「すべてのトラックを受け入れている(積み荷を引き取る)わけではなく、すべての果物を検査もせずにジュースにしているわけでもない。不良品率が高ければ返品する」「品質問題には厳しく取り組んでいる」などと強調。衛生当局の調査に協力するため、工場の稼働を一時停止していると明かした。なお、同社の製品は85%が輸出用だという。


王さんはこのほど「8月30日以降、複数の人物から脅迫されている」と明かした。スマートフォンのスクリーンショットの画像には、王さんに対して「十数万元(1元=約20円)損した。俺の視界に入るな」「欧米の先進国に輸出しているような企業が、おまえのような素人にあれこれ言われる筋合いはない。デマを流した者は法的責任を負うんだ。気を付けろよ」といった脅しのようなメッセージが送られたことが記録されている。

また、着信履歴には登録されていない「見知らぬ番号」があふれている。電話は1日に少なくとも50件以上かかってくるといい、その内容は「おまえは必ず死ぬ」「殺してやる」など脅迫めいたものばかり。電話の9割は咸陽市内からで、果物農家だと名乗る人物もいたという。

王さんは仕事を続けられなくなり、同市を離れたものの、転居先はすぐに知られた。警察に相談したが「物理的な傷害ではないから」と事件として処理してもらえず。現在は警察職員が定期的に王さんの安否確認をするにとどまっているそうだ。


一方、礼泉県宣伝部の関係者は「同社に対する検査結果はいずれも合格だったが、報告書には営業機密が含まれているためメディアには開示できない。検査は第三者機関が基準に沿って行った。現在、工場は生産再開の準備をしている」と説明している。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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