香港初の国産カーボンファイバー材料採用の旅客フェリーが就航

CRI online    2024年9月11日(水) 14時50分

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香港初の国産カーボンファイバー材料採用の旅客フェリーが就航しました。

香港の400人乗り新造純電池動力推進旅客フェリー「新明珠39」号が9日、広州の南沙で就航しました。同船は香港で初の、国産カーボンファイバー材料で建造された旅客フェリーで、船舶の建造を海外からのカーボンファイバーと樹脂輸入に依存していた局面を打破するものとなります。

近年、造船技術の向上と「ダブルカーボン」目標の推進により、中国本土、香港、マカオの造船市場では、ハイエンド・グリーン船に対する需要がますます高まっています。

中国船舶集団広州船舶工業有限公司の宗偉奇副総経理は、「カーボンファイバー複合材料は船舶の分野では理想的な材料で、軽量、耐腐食性、低騒音などの特徴がある。従来の船舶用材料に比べて燃料をより節約でき、メンテナンスコストも削減可能で、省エネ・排出削減、低炭素、環境保護の面で明らかな利点がある」と述べました。

中国ではこれまで、カーボンファイバー複合材料は小型船やヨットの分野にしか使用されておらず、また使用していたのはT300グレードのカーボンファイバーのみで、大型客船への応用については空白状態でした。その結果、中国の造船会社は、船舶の建造を輸入カーボンファイバーと樹脂に頼ってきました。

中国船舶集団広州船舶工業有限公司の研究開発チームはカーボンファイバー複合材料の国産化をめぐり、カーボンファイバーの高性能製織技術、カーボンファイバー界面性能強化技術などを通じて、船舶分野における自主生産にとっての重要な進展を遂げました。研究結果によると、国産カーボンファイバーの樹脂とのマッチング性能は輸入材料のレベルに匹敵し、船舶の設計上の指標と建造プロセスの要求を満たしています。中でも、注入型ビニル樹脂は輸入された同等の材料よりも優れています。

カーボンファイバー構造のおかげで、同船の船体は軽量でエネルギー消費量が少なく、航続距離も長いため、夜間に充電し日中は連続して運航することが可能です。この旅客フェリーは香港のビクトリア・ハーバーに就航する予定です。(提供/CRI

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