4億3600万年前に絶滅した双叉苗家魚の化石発見―重慶特異埋蔵化石庫

CRI online    2024年9月14日(土) 14時0分

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重慶特異埋蔵化石庫の新魚化石材料研究プロジェクトはこのほど、甲冑魚類の双叉苗家魚を発見しました。

重慶市計画・自然資源局と中国科学院古脊椎動物・古人類研究所が共同で展開した重慶特異埋蔵化石庫の新魚化石材料研究プロジェクトはこのほど、甲冑(かっちゅう)魚類の双叉苗家魚を発見しました。この研究成果は『古脊椎動物学報』でオンライン発表されました。

今回発見された甲冑魚類の双叉苗家魚は、甲冑魚類の中の真甲冑魚類に属し、同魚類の典型的な細長い中背孔と頭甲側線系統の配列方式を持ち、その頭甲側横管の末端が二つに分岐しているため、種の名称として「双叉」と名付けられました。

研究チームは詳細な比較解剖学研究を通じて、双叉苗家魚と2022年に定期刊行物「ネイチャー(Nature)」の表紙に登場した「霊動土家魚」は密接な関係にあり、両者には中背管が短い、側横管の末端が分岐するなど多くの類似した特徴があることを発見しました。系統発育分析によりますと、双叉苗家魚と霊動土家魚は一つの単系類群を構成し、「土家魚科」と命名されています。「土家魚科」は4億3600万年前に絶滅しており、土家魚と苗家魚の2属から構成されています(属名はいずれも秀山土家族苗族自治県に由来している)。これは「涌洞魚科」に続き、重慶で命名された2番目の科レベルの古生物分類単位で、土家魚科の設立は脊椎動物の生命進化の系統樹に原始的な「太い枝」を加えることになりました。

4億3600万年前の古代魚類は、特異に埋蔵された方式で完全に保存されているのは非常に珍しく、科学研究者に数億年前に生息した脊椎動物の「遠い祖先」の奇抜な姿を見る機会と過去の未知の進化情報を研究する機会を与え、「魚から人へ」の進化史に欠けていた初期の段階を埋め、生命進化に対する世界の伝統的な認識を変えることになりました。(提供/CRI

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