中国で標高が最も高い気象制御天気観測プラットフォームの運営開始

人民網日本語版    2024年9月16日(月) 10時0分

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中国科学院大気物理研究所によると、標高5287.71メートルの位置にある中昆侖山頂気象制御雲水資源総合観測システムプラットフォームが今月13日、検収に合格し、運営が始まった。

中国科学院大気物理研究所によると、標高5287.71メートルの位置にある中昆侖山頂気象制御雲水資源総合観測システムプラットフォームが今月13日、検収に合格し、運営が始まった。中国で標高が最も高い同タイプの観測プラットフォームとなり、青蔵(チベット)高原北面の天気や気候の研究を下支えする面で大きな役割を果たすと期待されている。

この気象制御観測プラットフォームは、マルチ要素地上気象モニタリング、ドローン上空調査、エアロゾルレーザー・レーダー調査、雲・氷・水動的モニタリングといった先端システムが集約されており、上空と地上を一体化させたモニタリングネットワークとなっている。一連の新技術と手段は、雲の層の動きを高精度でトラッキングしたり、人工降雨・雪作業を最適化したり、気候変動の影響を評価したり、極端環境下での生態系の適応策を模索したりするのに用いることができる。同プラットフォームの運営が始まったことで、周辺一帯エリアの水資源の安全、農業の灌漑、防災・減災といった面で、重要な意義があると同時に、世界の気候変動の研究と自然環境保護に重要な下支えを提供することができるようになる。

中国科学院大気物理研究所の副研究員・李超凡氏によると、中国西北エリアにおいて極端な気象現象が発生する頻度がますます高まっている。昆侖山は亜寒帯低圧帯全体においてカギとなる水蒸気が運ばれるエリアに属している。観測プラットフォームが設置されたことで、青蔵高原北側の天気や気候の観測情報を効果的に収集し、中国が高原北側の天気や気候の変動の研究を系統的に展開する助けとなると期待されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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