中国人観光客にトルコが大人気、その理由は―中国メディア

Record China    2024年9月22日(日) 18時0分

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中国メディアの観察者網に16日、「従来の日本や韓国、東南アジアに加え、中国人観光客の間で今、大人気なのがトルコ旅行だ」とする記事が掲載された。写真はイスタンブール。

中国メディアの観察者網に16日、「従来の日本や韓国、東南アジアに加え、中国人観光客の間で今、大人気なのがトルコ旅行だ」とする記事が掲載された。

記事はまず、「トルコ最大都市のイスタンブールではあちこちで中国語が聞かれ、客の半数以上が中国人という光景が見られる観光スポットも少なくない」と紹介。今年、トルコを訪れる中国人観光客は40万人を超えるとみられていることを伝え、こうした背景にあるものとして中国の人口の多さとその旺盛な海外旅行需要を挙げた。

記事によると、トルコがコロナ前の2019年に受け入れた中国人観光客は42万人超で、今年1~5月は前年同期比125%増の15万人超だった。トルコは年の後半が旅行繁忙期に当たるため、今年はコロナ前の最高水準まで回復する可能性がある上、巨大な潜在力も持っているという。

一方、中国旅遊研究院の報告書によると、23年に海外旅行に出掛けた中国人は8700万人を超え、今年は1億3000万人に拡大することが予想されている。こうした中、記事はより多くの中国人観光客を獲得するためトルコの航空会社がイスタンブールと中国の北京、上海広州を結ぶ便を増やしたことを伝え、「現在、トルコが受け入れる外国人観光客の最多を占めているのはロシア人だが、これは中国人観光客についてトルコが未開発の巨大な潜在力を持っていることを示している」と指摘した。

記事はまた、「中国人のトルコ旅行への関心を押し上げるもの」として、トルコの豊富な観光資源や滞在するに当たっての安全・利便性、EU諸国に行くのに比べ航空券の価格が安いことやビザ手続きの簡単さなどに言及。さらに「中国人の旅行における主な目的の一つが現地の飲食だ」と述べ、「世界でも中国人ほど食を愛するグループはほどんと見られない。トルコはちょうど中国人のこうした需要を満たしてくれる国だ」と評した。

記事によると、トルコ旅行において現在、最大の弱みとなっているのは物価の急速な上昇だが、想定外の事が起こらなければトルコに行く中国人はさらに多くなる見込みだという。

記事はこの他、観光客だけでなくビジネスや文化面でも中国とトルコの間を行き来する人がますます増えていると指摘。トルコのスマートフォン市場で中国ブランドの小米(シャオミ)が広く人気を博している他、自動車ではBYD比亜迪)など11の中国ブランドがトルコ市場に参入していること、23年の中国ブランドのシェアは6.1%だったことを伝え、さらに「BYDがトルコに10億ドル(約1410億円)を投じて年産能力15万台の工場を建てる。稼働は2026年の見込みだ」とするシンガポールメディアの報道も紹介した。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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