韓国で日本人歌手・日本語の歌が登場する番組が人気、その背景は?=韓国ネット「気楽に見ればいい」

Record Korea    2024年9月23日(月) 12時0分

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韓国・MBNは「日韓トップテンショー」の人気の背景について分析する記事を掲載した。資料写真。

韓国・MBNは「韓国のケーブルテレビ局MBNで4月から放送された『日韓歌王戦』、その後続番組として現在放送中の『日韓トップテンショー』が人気を集めている」とし、その人気の背景について分析する記事を掲載した。

記事によると、同番組は日韓の歌手が同じステージに立って歌で競い、画面には日本語の歌詞と韓国語訳が字幕で出る。公式YouTubeチャンネルでも動画が公開されており、両国の視聴者から応援、激励のコメントが付く。両国歌手によるデュエット動画も好評で、「日本人の歌手、日本語の曲をなぜ放送するのか」といったクレームのようなコメントはほぼ見当たらない。

こうした流れの根源は何か。多くの専門家が「K-POPが世界的人気を得たことで形成されたアイデンティティー」を挙げているという。

日本と韓国は1965年に国交正常化し、98年には金大中(キム・デジュン)政権が日本大衆文化の段階的開放を実施した。2004年からは映画、音楽、ゲーム、出版など全面的に開放された。

大衆文化評論家のイム・ソンギュ氏は「(日本文化開放前も)アジアのトップだったJ-POPをこっそり聞いている人たちはいたが、2000年代の初めまではJ-POPが害を与える部分の方が多いと考えられ、あまり紹介されてこなかった。しかし、10年以降はK-POPの急成長により若い世代が文化的な自信感を持つようになり、日本音楽を受け入れている」と分析する。同じく評論家のハ・ジェグン氏も、「今は日本文化への警戒心より、軽く楽しむ心の余裕が生まれており、視聴者は(この番組を)新鮮なものに感じているようだ」と話している。

こうした中で、YouTubeなどさまざまなルートで日本の音楽に接する機会が増えており、今後は各界各層が消費する大衆文化の形も変わっていくだろうと、専門家は分析している。

元日本研究センター所長のチョ・ヒヨン氏は、「国交正常化から月日が流れ、両国関係、経済、文化、安保協力まで開放が進んだ。両国を相互に訪れる人も多く、市民社会はすでに互いへの拒否感が弱くなり純化した」「この番組に寄せられる韓国人の肯定的な反応は、『市民意識がここまで日本を受け入れられるようになった』ことを示している」と指摘。「両国関係を韓国がリードしていけるという自信感を持っていい」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「K-POPは世界中に広めるべきだが日本文化は韓国に入れちゃ駄目だなんて、1990年代の発想だ」「文化交流という観点で気楽に見ればいいと思う。気に入らなければチャンネルを変えればいい」「歴史を忘れようと言ってるわけではない。胸に刻んで未来へ向かっていこう。番組に出てる日本人歌手は何も悪くないのだから批判すべきではない」「日本ではK-POPアイドルが20年以上も活動しているし、その前にはチョー・ヨンピル、キム・ヨンジャなども人気だった。日本人歌手が韓国のテレビで歌うのはそんなにおかしいことか?いい音楽、いい文化は受け入れて楽しめばいい」など、肯定的なコメントが多く寄せられている。

一方で、「親日尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になったから日韓歌謡祭なんかをテレビでやるようになった」「世の中どうかしてるよ。自分も昔はJ-POPを聞いてたが、当時は韓国音楽より洗煉されていたからで、今は全然そんな魅力がない」など、批判的な声も多数見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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