税関総署が9月に発表したデータによると、米ドルベースでは、中国全国の2024年1～8月期の輸出重点製品のうち、家電は引き続き2桁の成長を維持し、前年同期比14．7％増となり、同10．9ポイント上昇しました。こうした傾向は輸出増加のスピードが低下してきた衣料品、靴、陶磁器、玩具といった労働集約型産業とは対照的になっています。

また、複数の家電製造輸出企業が8月末に発表した半期報告書によると、売上高と利益が共に増加し、海外進出の布石も加速されています。上海・深センの人民元建てA株市場の家電リーディングカンパニー海爾智家（ハイアール・スマート・ホーム）の半期報告書によると、今年上半期の営業収入は1356億2300万元（約191億ドル）となり、前年同期比3．03％増でした。純利益は前年同期比16．26％増の104億2000万元（約15億ドル）で、利益の伸び率は営業収入の伸びを上回っています。また、海外での収入が過半を占める傾向は維持されており、上半期の海外市場での収入は国内市場の伸び率を上回っています。

中国機電輸出入商会の石永紅副会長は、「上期では、中国家電の欧米向け直接輸出はあまり増加しておらず、マイナス成長に陥ったエリアもあった。一方、ベトナム、インド、メキシコなど中国企業が投資する国では、現地で組み立てた完成品を欧米市場に輸出しており、主要発展途上国市場から欧米への輸出は増加傾向を維持している」と明らかにしました。（提供/CRI）