「黒神話:悟空」の人気爆発が示す中国のソフトパワー向上―中国メディア

Record China    2024年9月24日(火) 5時0分

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19日、環球時報は、中国発の人気オンラインゲーム「黒神話:悟空」について、中国のソフトパワーの目覚ましい成長と論じたスイスメディアの文章を紹介した。

2024年9月19日、環球時報は、中国発の人気オンラインゲーム「黒神話:悟空」について、中国のソフトパワーの目覚ましい成長と論じたスイスメディアの文章を紹介した。

記事は、スイス紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング」の16日付文章を引用。文章は「黒神話:悟空」が世界中のプレイヤーを魅了し、圧倒的にポジティブな評価を受けているとし、YouTubeの配信者からは「手軽でスピード感があり、直感的でストーリー性も素晴らしいゲーム。16世紀の中国の古典文学『西遊記』をモチーフにした3Dファンタジーの世界に没入できる」といった感想が聞かれると伝えた。

そして、中国のポップカルチャーはこれまで欧米ではほとんど知られてこなかったとし、米国の大ヒット映画や韓国のアイドルグループ、日本のアニメが世界を席巻する一方、中国は「世界の工場」として経済の奇跡を起こし、大国として認識されつつあるものの、ソフトパワーは長い間欠如していたと指摘しつつ、ここ数年で状況が変化し、中国の文化力は急速に高まりを見せているとした。

その上で、中国は世界最多のユーザー数を誇る短編動画プラットフォーム(Tiktok)を生み出したほか、SF小説三部作「三体」を原作とするNetflixのドラマが話題にもなったと紹介。そして「黒神話:悟空」の世界的な人気に言及し、中国外交部の報道官が「これは中国文化の魅力を反映している」とコメントしたことを伝えている。

文章は、今や中国のソフトパワーの台頭は誰の目にも明らかであるとし、英コンサルティング会社ブランドファイナンスがまとめた「世界ソフトパワーインデックス」では、4年前に193カ国・地域中8位だった中国が今年は英国と米国に次いで3位に上昇したと紹介。ブランドファイナンスのアナリストが「ソフトパワーによる世界の大衆文化への進出は、他国民の好感度を高めることにもつながる。中国は『黒神話:悟空』でこれを実現した」との見方を示したことを伝えた。

文章は、ソフトパワーについて「文化や政治的価値観、外交政策を通じて国が放つ魅力のことであり、ソフトパワーが強い国は目標の達成が容易で、パートナーも見つけやすい。そして、強硬手段ではなく訴求力によって自国の利益を実現することができるのだ」と説明している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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