2024年9月20日、韓国メディア・毎日経済は「国内総生産（GDP）に対する政府負債の比率が過去最大水準を更新し、国内外の通貨機関が懸念の声を上げている」と伝えた。

国際決済銀行（BIS）によると、韓国政府のマクロレバレッジは今年3月末基準で45．4％を記録した。BIS基準のマクロレバレッジは、国際通貨基金（IMF）や経済協力開発機構（OECD）基準から非営利公共機関と非金融公営企業を除外した狭義の国家債務水準を示す。

この基準による政府負債の対GDP比は2020年1～3月期末に40．3％で初めて40％台に乗り、横ばいのあと上昇した。22年7～9月期末には41．2％に下がったが、同年10～12月期末は41．5％に反騰。23年は44．1％、44．2％、43．1％、44．0％と横ばいだった。

政府負債の対GDP比が45％を超えたのは今年1～3月期末が初めてで、BISが関連統計を提供している1990年10～12月期以降で最も高い数値となった。

BISは1～3月期末の政府負債規模を1119兆2597億ウォン（約8234億300万ドル）と推計している。ウォン、ドルベースともに過去最大規模となる。

国の借金のリスクに関しては、韓国銀行もかねてから警告している。6月に公表した報告書では「2019年に統合財政数値が赤字に転落したあと、新型コロナのリスク対応などで避けられない支出が増えたことで、赤字が続いている」と診断。「非基軸通貨国で対外依存度の高い国では、国家債務が急激に増加した場合、国家信用等級の下落による資本流出と金融・外為市場不安の可能性が存在する」と指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「文在寅（ムン・ジェイン前大統領）がこの国を駄目にした」「文在寅が楽しい借金祭りをして次の政権に爆弾を渡して行った結果だ」「在職5年で450兆もの借金を作った文在寅の偉業」「どこに使ったのか解明させるべき」「文在寅に返済させろ」「国をこのありさまにした責任を負って監獄に行ってもらいたい」など、文在寅氏を批判するコメントが殺到している。

その他、「国に金がないんじゃなく、盗人が多いんだろう」「またIMFのお世話になりそう」「そんなのどうでもいいから、マンションの値上がりをどうにかしてほしい」「こんなどうしようもない国は崩壊したほうがいいんだよ」などの声が見られた。（翻訳・編集/麻江）