中国東部の浙江省寧波市に住む黄さんは16日、自宅のベランダにしわになった小さなティッシュペーパーが飛んできたことに気づきました。黄さんは拾って見てすぐに警戒しました。そこには中国語のピンインで「jiu ming a（救命啊/助けて）」「私は○○（部屋番号）に住んでいる」と書かれていたからです。子どもが発した救難信号なのでしょうか？黄さんはすぐに警察へ通報しました。

警察官が到着してティッシュをよく調べたところ、具体的な住所は書かれておらず、あいまいな部屋番号だけが書かれていました。子どもが関係しているのではないかと考え、数十人の警察官が団地内で、ティッシュに書かれた番号の部屋をノックしましたが、何も見つかりませんでした。

誰もが少しも手を緩めることなく、警察力も増強して捜索範囲を拡大しました。2時間余り過ぎて、ついに隣の団地のこの部屋番号の家で、ティッシュのメモを投げた子どもが見つかりました。

警察が調べたところ、女の子が遊びに夢中で、手当たり次第に書いたものだったということです。警察官が女の子に「あなたが手当たり次第に書いたティッシュのために、こんなにたくさんのおじさんたちが長い間探さなければならなかったんだよ…」「これはままごとじゃない！『オオカミが来た』という物語を聞いたことがある？」などと厳しく教育しました。

その後、女の子は自分の間違いに気づき、その両親も子供の世話をきちんとすると約束しました。警察官はまた黄さんの警戒心を称賛し、「時には市民がもっと注意を払えば、本当に一人の命、一つの家庭を救うことができる」と述べました。（提供/CRI）