中国科学院空天情報イノベーション研究院は21日、中国東部の山東省済南で開催された第1回中国宇宙情報技術大会で、世界初の100億パラメーター級リモートセンシング解析基礎モデル「空天・霊眸」（3．0版）を発表しました。このモデルは同研究院の付琨研究員のチームと鵬城実験室が共同で開発したもので、リモートセンシングによるデータの自動化・高精度の解析処理が可能であり、緊急対応、国土、海洋、住宅建築などの多くの分野で試験運用されているとのことです。

同研究院の孫顕研究員によれば、基礎モデルをロボットにたとえるなら、母数はその記憶領域や知識領域に相当します。母数の規模が大きいほど、モデルはより複雑な情報を記憶したり処理したりして、より困難で複雑な課題をより正確かつ精細に遂行できるとのことです。

「空天・霊眸」（3．0版）は熱伝導モデルを応用した仕様に基づいて、リモートセンシングモデルの推論機能と速度における問題点を突破し、モデルの学習と推理のスピードを大幅に向上させました。研究チームは今後、「空天・霊眸」（3．0版）の国民経済のあらゆる分野での実用化を推し進めていくとのことです。（提供/CRI）