人民網日本語版 2024年9月27日(金) 5時0分
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「中国天眼」コアアレイ試験試作機の建造が開始した。
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25日午前10時30分、「中国天眼」から3kmも離れていない山で40m級の電波望遠鏡の据え付けが行われていた。これは「中国天眼」コアアレイ試験試作機の建造が正式に開始されたことを示している。新華社が伝えた。
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中国科学院国家天文台の姜鵬(ジアン・ポン)副台長は、「中国天眼の周辺5km内の優れた電磁波環境を利用し、24台の40m口径電波望遠鏡を建造しFASTとコアアレイを構成する計画だ。コアアレイの建造で天眼の『視力』が大幅にアップし、より遠く、より鮮明に見えるようになる」と説明した。
姜氏は「中国天眼だけで宇宙を観測するのは、太軸鉛筆を使い天体を描くようなものだ。それに対し、コアアレイはデジカメで星空を撮影するのに相当する」と述べた。
「中国天眼」の正式名称は500m球面電波望遠鏡で、英語ではFASTと略され、中国が独自に設計・建造した世界最大の単口径電波望遠鏡だ。
感度と分解能は電波望遠鏡の競争力を決めるコア指標だ。現在、国際電波望遠鏡計画第1段階「SKA1」や米国の次世代電波望遠鏡計画(ngVLA)など、複数の電波望遠鏡アレイが建造中だ。姜氏は、「上述の電波望遠鏡は完成・使用開始後、中国天眼の感度と分解能に挑戦をもたらす。中国の天文学は電波望遠鏡の最先端の視野を守れなくなる可能性がある」と分析した。
「中国天眼」の現在の感度は世界トップレベル。コアアレイの建造により、「中国天眼」の感度の優位性と優れたイメージング能力をさらに高め、超コンパクト天体の起源と進化などの現在の天文学における最先端の科学問題に焦点を当て、時間領域天文学、宇宙の組成と進化、重力波バーストなどの研究分野でいち早く画期的な成果を上げることが期待される。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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