男児が点滴後に死亡、病院がカルテを書き換えるー中国

Record China    2024年9月27日(金) 22時0分

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26日、大皖新聞は、浙江省温州市の衛生院で点滴を受けた6歳の男児が死亡した問題について、衛生院の医師がカルテを改ざんしたことを認めたと報じた。

2024年9月26日、中国メディアの大皖新聞は、浙江省温州市の衛生院で点滴を受けた6歳の男児が死亡した問題について、衛生院の医師がカルテを改ざんしたことを認めたと報じた。

記事は、同市蒼南県で8月20日、6歳の男児が発熱のため衛生院で点滴を受けて帰宅後に体調が悪化して県内の病院に搬送されるも死亡し、少年の父親が「衛生院は男児の死亡直後にカルテを改ざんした」と主張していることを紹介。父親が示したカルテは2枚あり、20日午後3時半に発行された1枚目には「両肺の呼吸音は明瞭」との診断記録が残っていたのに対し、同午後10時28分男児に死亡した直後に発行された2枚目は「両肺の呼吸音は粗い」に変更され、「吐き気と嘔吐(おうと)があり、嘔吐物は胃の内容物であった」という新たな記載が追加されていたと伝えた。

そして、男児の死亡から数日後に父親が県衛生局に問い合わせたところ「医療記録の改ざんはありえない」とし、2枚目のカルテはあくまで「病院が医療記録の内容を補足したもの」と説明する一方、なぜ「両肺の呼吸音は正常」から「両肺の呼吸音は粗い」に変更されたのかについては何の説明も得られなかったとした。

その上で、父親が何度も上級機関に告発を行ったことにより医療機関側の態度に変化が見えはじめ、容態悪化後の男児が搬送された病院が今月19日に「衛生院が確かにカルテを修正した。しかし、今は全てのカルテが電子化されているため、元のカルテはすでに上書きされていて電子データ上で確認することができない」と説明したことを伝えた。

さらに24日には蒼南県衛生局関係者が父親に対し「カルテに署名のある医師が口頭で、カルテを改ざんしたことを認めたが、改ざんした理由については説明しなかった」と伝えたことを紹介する一方、その理由については衛生院や当局の関係者が沈黙していることを伝えた。

男児の死亡後にカルテを書き換えた問題について、中国のネットユーザーは「良心が痛まないのだろうか」「改ざんしたというのなら、ちゃんと調査しなければ」「変更履歴が残るバックグラウンドログがないと、医療紛争が起きたときに病院はカルテを変更し放題で責任逃れができてしまう」「これは社会が納得する答えを出すまで徹底的に調べよ」「なんといってもかわいそうなのは亡くなった男の子だよ」といったコメントを残している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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