Record China 2024年9月30日(月) 10時0分
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中国メディアの和訊網は、ファーウェイが世界で初めて発売した「三つ折りスマートフォン」の好調が、中国のスマートフォン関連業界全体に活気をもたらしつつあると紹介する記事を発表した。
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中国メディアの和訊網は、華為技術(ファーウェイ)が世界で初めて発売した「三つ折りスマートフォン」のHUAWEI Mate XTの好調が、中国のスマートフォン関連業界全体に活気をもたらしつつあると紹介する記事を発表した。
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HUAWEI Mate XTは20日午前10時8分に発売された。和訊網によると、ファーウェイが運営するネット販売サイトでは27日時点で、同製品の購入予約数が400万を突破した。記事はさらに、半導体関連の調査会社であるCINNO Researchによる情報として、中国市場の2024年上半期の折り畳み式携帯電話の販売数は前年同期比121%増の498万台だったと紹介。しかし浸透率は3.6%で、現状ではそれほど普及しているとは言えない状態なので、HUAWEI Mate XTの人気は折り畳みスマホの人気を強く後押しすると主張した。
別の記事によるとMate XTは、発売前にネット上で2倍以上の価格で取引されるなど、注目の度合いが極めて高かった。同機種はファーウェイが独自開発した「Harmony(ハーモニー)OS 4.2」を採用しており、10.2インチの三つ折り大画面で一つの画面に複数のアプリを同時に開けるなどの特長がある。さらにヒンジ(蝶つがい)部分では26個の精密カムや高強度金属を使った「Tiangongヒンジシステム」を採用した。本体重量は約298グラムで、三つ折りのした場合の厚みも12.8ミリだ。そして大画面ではあるが三つ折りにすればポケットに入れられる大きさだ。
最近のスマートフォンは生成AI(人工知能)を搭載していることが増えているが、Mate XTもAIを活用した機能を充実させており、文章要約や翻訳、画像編集機能などが備わっている。
Mate XTには3モデルがあり、256ギガバイトモデルが1万9999元(約41万円)、512ギガバイトモデルが2万1999元(約45万円)、1テラバイトモデルが2万3999元(約49万円)で、ファーウェイのスマートフォンとしてこれまで最も高価な製品になった。
ファーウェイが三つ折りスマートフォンを発表したのは9月10日だったが、それよりかなり早い時期から注目を集めていた。まず、世界で初めて折り畳みスマートフォンを発売したサムスンは、21年の段階で三つ折りスマートフォンの試作機を発表していた。しかし24年4月になり米国メディアなどが、ファーウェイの三つ折りメディアの開発が完成段階に入っていると伝えると、韓国で衝撃が走った。また、ファーウェイが実際にHUAWEI Mate XTを発売すると、韓国メディアの朝鮮日報は、中国企業の開発の速さに警戒感を示して「すでに韓国が知っている中国ではない」などと論じる記事を発表した。
三つ折りスマートフォンを巡る中国企業の動きとしては、栄耀終端(HONOR)の趙明最高経営責任者(CEO)も24年夏の時点で、「弊社は三つ折りスクリーンの技術をすでに完成させました。今後は消費者のニーズに基づいて商業化の時期を決定せねばなりません」、「私どもにとっては技術面の問題ではなく、ビジネス上の選択の問題なのです」などと説明していた。
和訊網記事によると、中国に現存するスマートフォン関連企業は3500社以上との調べがある。特に関連企業が集中しているのは広東省の1100社、山東省の249社、湖南省の206社だ。これらのスマートフォン関連企業が、ファーウェイの三つ折りスマートフォンの売り上げ好調を受け、絶好の機会が到来したと勢いづきつつあるという。(翻訳・編集/如月隼人)
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