台湾メディアのeNewsは9月30日、日本の人気YouTuberが台北旅行を紹介する動画を投稿したと伝えた。

記事は冒頭、台湾の交通部観光署の統計で2023年に台湾を訪れた日本人観光客は93万人近くに上り、台湾を訪れる外国人観光客の中では2番目に多かったと説明。さらに多くの日本人観光客を誘致するため、台北市政府観光伝播局は今年8月、日本の有名な交通系YouTuber「スーツ（中国語では“西装男子”）」さんを台北に2泊3日で招待したと伝えた。

観光伝播局は、スーツさんについて「99万のチャンネル登録者数を誇り、最も視聴された動画の視聴回数は777万回（現在は779万回）に達している（※この数字はスーツ旅行チャンネルのもの。ほかにチャンネル登録者数114万のスーツ交通チャンネルなどがある）。地下鉄、列車、自転車などを利用した個人旅行の心得を共有し、鉄道ファンや名所旧跡ファンに愛されている。彼の詳しい説明を通じて、観光客は（旅行先の）地元の観光地の歴史的背景や知識を深く理解し、コメント欄で互いに交流することができる」と紹介した。

そして、「今回の台北の動画の中でスーツさんは、徒歩、MRT（捷運）、バスなどの交通機関を利用して、台北の最もおしゃれな街や伝統的な街へ視聴者を案内した。さまざまな感動を体験した彼は、大きな歓声を上げた」と説明している。

スーツさんは2泊3日の滞在中に台北101や北門、西門、龍山寺、故宮博物院などを訪れ、日本の要素が随所に見られる街の雰囲気や、歴史的な建造物を紹介したほか、夏祭りの花火や、個人的に好きだというごみ収集車を見学。牛肉麺や魚肉団子スープなど、現地のグルメも堪能した。スーツさんは動画の中で「ぜひとも台湾にお越しいただきたい」と宣伝している。

なお、観光伝播局は「今後も多様なチャンネルを通じて日本への宣伝を行い、より多くの日本人観光客に台北に旅行に来てもらって、この街の美しさや便利さを感じてもらいたい」としている。（翻訳・編集/北田）