上野動物園の「リーリー」と「シンシン」が中国に返還、大勢のファンが別れ惜しむ

人民網日本語版    2024年10月1日(火) 19時40分

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上野動物園の「リーリー」と「シンシン」が中国に返還され、大勢のファンが別れを惜しんだ。

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上野動物園で暮らしていたジャイアントパンダの「比力(日本名・力力、リーリー)」と「仙女(日本名・真真、シンシン)」の最終観覧日となった28日、富田恭正副園長は「約5000日の間、日本の人々にたくさんの温もりと感動を与えてくれた2頭のパンダに感謝している」と語った。新華社が伝えた。

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リーリーとシンシンは29日早朝4時ごろ、中国に帰国するため、動物園から成田空港に向かって出発。まだ薄暗い早朝にもかかわらず、動物園の入口には最後のお別れをするために、たくさんのファンがやって来た。


リーリーとシンシンはレンタルの形で2011年2月に上野動物園にやって来た。そして2017年に自然交配で、2頭の間に「シャンシャン(香香)」が誕生し、2021年にはオスとメスの双子「シャオシャオ(暁暁)」と「レイレイ(蕾蕾)」も誕生した。シャンシャンは昨年、中国に返還され、現在は四川省で暮らしている。

リーリーとシンシンはいずれも19歳になり、加齢に伴う高血圧などの症状が見られるため、東京都と中国野生動物保護協会が話し合った結果、「現在の健康状態にあるうちに帰国させ、生まれ育った環境で治療を受けさせることが望ましい」との結論に至ったという。上野動物園によると、現時点で、2頭の採食・行動ともに良好な状態という。

上野動物園は連日、大勢のパンダファンでにぎわった。28日は2頭との別れを惜しむ約2000人が動物園の入口で長蛇の列を作った。


リーリーとシンシンが2011年に上野動物園で暮らすようになったすぐ後に、東日本大震災が発生した。その後、一般公開が始まると、2頭は被災者たちにたくさんの癒しを与えてきた。

被災者の吉田陽子さんは、「地震が発生した年は、本当に落ち込んでいた。今日、2頭を見て、もう一度癒してもらった。中国に返還されると知って、本当にさみしい。最後はなるべく笑顔でと思って、自分の気持ちを抑えていた」と、最後は涙をこぼしながら語っていた。

来園者があまりにも多かったため、上野動物園は入場制限を余儀なくされた。来るのが少し遅かったため、結局入園できなかったという東京都民の吉原睦子さんと娘は、「ぜひ中国に会いに行きたい。地震から13年がたった。2頭がたくさんの励ましと癒しを与えてくれて、感謝している」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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